まっちゃんの桜の木陰日記

自然豊かな富山を舞台にランニング、サイクリング、そしてカイロプラクティックを施すミドルエイジアスリートの日記

憧れ続けた100マイラーの夢を叶えた信越五岳2018④(妙高〜笹ヶ峰)

妙高青少年自然の家からの先のルートは昨年と少し異なり、藤巻山への登りが無くなり、代わりに麓の高原を回るルートになりました。高低差が多少緩和され、タイムを削るチャンスです。自然の家エイドで、おにぎりやスープでの補給がうまくいった私は、この区間は結構頑張りました。後で確認できたことなんですが、ここから赤倉までの区間で約20位くらい順位を上げています。バンフ以降、抜かれることが多かったですが、ようやくここに来て抜くことが多くなってきました。上級者コースのゲレンデ直登など、心が折れそうになる場面にも出喰わしながらも、なんとかこの区間、昨年よりも約30分速いタイムで乗り切れました。藤巻山カットの恩恵はあったでしょうが、我ながら見事な復活です。

 

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急登を登りきってからゲレンデを約4㎞ダウンヒル。これがとてつもなく足に負担を掛けましたが、ここを下ると赤倉のエイドに到着です。ここで休めたからいいですが、降りてきた直後は足ガクガクでした。

ここでは昨年同様、私の彼女がアシスタント応援です。事前に私がリクエストしてたお粥を用意してくれてました。暖かくて消化に優しく、エネルギー補給にも優れたお粥は、胃腸トラブルを経験した私でも食べることができます。一方、エイド名物であるラーメンは匂いがキツくて食べられる気がしませんでした。ここではこのお粥とカロリーメイトゼリーを食べさせてもらい、一気に元気が出てきました。あと、彼女に少し弱音を吐けたのもスッキリできた感じです。「今すぐ横になって寝たい」なんて言いましたが、「きっと回復するからこれ飲んで!」と胃薬と鎮痛剤を渡されました…。頼りになります!

 

赤倉から次の黒姫エイドまでは比較的フラットな区間が多いです。胃薬を飲み、お粥で胃腸にも負担を掛けずに補給ができた私はさらに順位を上げます。この区間では約25人をパス。途中で110㎞のランナーと合流し、コース上の密度が一気に高くなりましたが、渋滞するほどではなく気持ちよく走れました。

この辺りで合流する110㎞のランナーは真ん中より下位の部類と思われ、やはり歩いてる方が多いです。そしてこれはあくまでも私の印象ですが、一度パスした110㎞のランナーが再度抜いてくることはほとんど無かったように思います。それに対して100マイルのランナーは、一度私が前に出ても、こっちが歩いたりするとすぐに抜き返してくる印象でした。100マイルのランナーはやはりツワモノ揃いということでしょうか。

 

黒姫到着は昨年よりも約1時間10分の遅れでした。ようやくここまで挽回してこれました。さてこの信越五岳のレースは、ここ黒姫と次の笹ヶ峰エイドの関門が難関と言われています。特に笹ヶ峰の関門は黒姫から2時間後の関門設定で、この区間ははっきり言ってよっぽどのトップランナーでないと2時間では通過できません。従って黒姫をある程度余裕持ってクリアしないと、笹ヶ峰で関門アウトになってしまいます。私が黒姫エイドを出発したのが関門の1時間15分前。つまりは笹ヶ峰まで3時間15分で行ければ間に合う計算です。昨年は黒姫がゴールだったので、ここから先の未知のルート。なのでどの程度かかるかは予想しずらかったですが、おそらくは大丈夫かな?と8割方安心していました。体力も問題なかったし…

 

結果的にこの区間、私は2時間40分を要しました。笹ヶ峰到着はなんと関門の25分前!先回りしてた彼女からは「まさか間に合わないんじゃないかと思ったよ」と心配されました。実はこの区間笹ヶ峰エイド手前2㎞の地点に吊橋があり、この吊橋は同時に2人までしか渡れないのです。この橋を渡る順番待ちのため約30分は待ったでしょうか?順調に進み続けてたのに、行く先に行列を見つけた時は本当に絶望しました。「まさかこんな事でアウトになるなんて…」と肝を冷やしましたね。私の前後のランナーも焦りは一緒で、「ヤバい!次が間に合っても、ゴールがキツくなる…」と不安を口にします。後方からは「関門の救済措置はないの?」とスタッフに詰め寄る場面もありました。確かにこんな事でリタイヤになれば泣くに泣けません。なんとか私は30分のロスで済みましたが、ここで涙を飲んだランナーは多かったんじゃないでしょうか?

 

ともあれ笹ヶ峰に無事到着した私。ここの関門を越えれば一気に時間内完走が見えてきます。とはいえ、まだ50㎞近くを残していますし、日没が迫り2度目の夜間走が始まろうとしていました。周りからも「時間ギリギリだなぁ」話す人が多く、焦りが伝わります。完走に向けた本当の戦いが始まろうとしていました。

憧れ続けた100マイラーの夢を叶えた信越五岳2018③(赤池〜妙高)

赤池エイドを重い足取りで出た私。ここから袴岳への登りへと挑みます。エイドを出てしばらくは歩いていましたが、それでも補給の効果は現れてきて、少しづつ元気になってきました。絶好調ではないけど、これならなんとかなりそうかな…と気持ちも前向きになります。

 

そしてこの辺りで、ヘッドライトの明かりが徐々に暗くなっていることに気付きました。私が今回使用したペツルのアクティックコアのバッテリーの持ちは7時間。そろそろ消耗してもおかしくないタイミングです。というか、本来ならば赤池エイドで電池交換すべきだったんですが、自分の体調を気にするあまり忘れてました。トレイル傍に逸れ、ハンドライトを使い電池交換です。約2分ほどのロス…。こういった細かい作業の積み重ねがストレスになるなぁ…と自分の効率の悪さを反省しました。電池交換後は明るさを取り戻したライトと共に袴岳へ向かいます。

 

袴岳は特に苦労することなくクリア!そこから一気にトレイル、林道を下ります。去年はこの林道でかなりの眠気に襲われました。果たして今年はどうかな?と警戒してましたが、カフェイン入りジェルの効果もあってか、眠気がやってきません。「ここを飛ばすと後で取り返しがつかなくなる」と自分に言い聞かせ、ちょうど前後にいた3人ほどと並走しながら降りて行きました。胃腸トラブルも赤池エイド以降収まりつつあります。こりゃ遅れを取り戻すチャンスだな!と気合を入れ直し、長い林道を下り切ると今度は登り返しの約200段の階段が姿を現しました。赤池で補給したエネルギーがそろそろ切れそうな予感もあったので、くるみ餅を食べこの急階段に挑みます。この辺りでは前後のランナーとも間隔が空いてきました。

 

去年も苦しんだこの50㎞付近の山中。昨年の経験が生きて精神的にはゆとりがありましたが、山を登り始めて30〜40分経ったあたりでしょうか…突然の吐き気に襲われます。さっき食べたくるみ餅が全然効いてこないな?と思い始めた矢先でした。たまらずトレイル傍にしゃがみ込み、消化途中の餅を吐き出してしまいました。幸い他のランナーには見られませんでしたが、これを機に体の力がみるみると抜けていきます。なんとか小康状態だった胃ですが、餅はやはり消化に悪いみたいですね。かなり負担をかけたようで、たまらず逆流したみたいです。

こうなるとヨタヨタと真夜中の森を彷徨うゾンビ状態でした。もはや水しか飲めなくなり、登りはトボトボと歩くしかなく、ようやく下りにはいっても胃が揺さぶられ、気持ち悪さが倍増するためこちらも歩くしかできません。57㎞のアパリゾートのエイドには9時間15分で到着。昨年より1時間以上の遅れになっていました。

 

アパのエイドでは約40分も滞在してしまいました。というか、これくらい休まざるを得なかったというのが本音です。到着後10分くらいは椅子に腰掛けうずくまり、何もできない状態でした。正直、リタイヤも考えなくてはならないくらいギリギリで、ここから先に進める自信が全くありませんでした。10分後、ようやくエイドに立ち寄り、またしても胃腸薬を投入。ドロップバッグの受け渡しをして、エイド食や持ってたビスコやナッツをゆっくりと時間をかけて食べました。

 

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40分も滞在してると次第に夜が明けてきます。昨年の夜明けはもっと先の地点だったのに…と思いながらも、周囲が明るくなると気分的にも前向きになれます。あと、ここなエイドではお湯が飲めたんですが、これがとても胃に優しく、暖めたら一気に胃腸の働きが良くなった感覚がしました。今回の胃腸トラブルのハッキリとした原因はわかりませんが、冷えもあったのかな?あと、長時間ライトを使って夜通し走り続けるのは目眩も起こしやすく、気持ち悪さに繋がった気もします。どちらにしろ対策がか甘かったです。

 

時間は使いましたが、アパエイドを出る頃は多少は回復できていました。最悪の時期は脱した感じです。ここから妙高青少年の家エイドまでは下り基調で、大きな登りはありません。70㎞付近で2度目の嘔吐はありましたが、なんとか進み続けることができました。無理矢理でもジェルの補給を取り続け、歩くことはあっても歩き続けることはありません。スタートから12時間15分で妙高青少年の家に到着です。

 

アパエイドで終わりかけてた体調も、ここでは食べることができ、かなり回復してました。やはり食べ物のチカラは偉大です。「これならまだまだ粘れるぞ」と、リタイヤが頭をよぎった数時間前とは全く違う心境になっていました。さあ、まだまだ先は長いけど、とりあえずはまだ終われない!

憧れ続けた100マイラーの夢を叶えた信越五岳2018②(スタート〜赤池)

夜7時半、真ん中やや前寄りの位置からスタートしました。無数のヘッドライトの光の中を進みます。今回私は昨年102㎞に短縮された同レースのタイムを参考にしました。大きなブレーキもなく、まだ余裕もあった昨年同様に進めれば、おそらく時間内完走はできるだろうとの見通しからです。

 

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スタート直後はゲレンデ走や林道が中心です。列をなして走りますが、渋滞でストップすることはありません。このあたりは出場選手を絞ってる信越らしい光景です。スタートして20〜30分もすると自ずと隊列が決まってきました。

 

19㎞地点がウォーターエイドの菅川です。ここれまででちょうど2時間。ペースは昨年よりやや遅いでしょうか?とにかくここまでは抑えて走るよう意識しました。というか、57㎞のアパリゾートまではウォーミングアップのつもりで臨みました。抜かれることも多かったですが気にしません。

 

菅川から斑尾山に登り始めますが、まだまだ序盤なので登りもサクサク登れます。明るければ絶景が望める斑尾山のピークもこの時間は真っ暗闇。110㎞の人は明日の朝は景色良いだろうなと羨ましく思いながら、尾根伝いに移動して下り始めます。「去年はもっと飛ばしてたなー」と思いながらも、衝撃を食らいすぎないようにやはりここも抑えて走ります。下り切ったところがバンフエイドでした。

 

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昨年のバンフ到着が2時間45分だったのに対し、今年は3時間ちょうどでした。「抑えてるから、まあそうだろうな」と思う反面、なんか胃腸が揺さぶられるなとも感じてました。補給を済ませ、念のため胃腸薬を投入しました。滞在は5分ほどです。

 

ここから次の赤池エイドまでは、毛無山などの登りはありますが、比較的フラットな区間です。昨年ここは気持ちよく走れた思い出が。しかし、序盤抑えたからここも順調に行けるだろうとタカをくくってましたが、30㎞を過ぎたあたりから胃のトラブルに悩まされ始めました。ムカムカした状態が続き、登りも力が入らず、下りは胃腸が揺さぶられ、スピードが上げられません。この辺りは斑尾高原が誇る快適なトレイルなんですが、この程度のスピードでは後続のランナーにどんどん先を行かれます。まだトボトボ歩くほどではないんですが、さすがにこの大会のマイル出走者はレベルが高い。順位をどんどん落としてる感覚がありました。

 

「やばい、こんな早い段階で!原因はなんだろう?」と頭の中で色々考えを巡らせますが、明確な答えが出ません。昨年の同レースを含め、近年のレースで胃腸トラブルは起こして無かったため、特段の対策を講じて無かったことをかなり後悔しました。

 

昨年よりもはるかに遠くに感じた赤池エイドには、5時間20分の約30分遅れで到着です。ザックを降ろし腰掛け、しばらくぼんやりと体の様子を観察しました。補給はまだなんとか摂れます。バナナやそうめんはゆっくりとですが食べることができました。消化が早いジェルも投入できましたが、持参してたくるみ餅やトレイルナッツは口にしても飲み込めません…。

「まだ始まったばかりなのに厳しい戦いになりそうだ…」との予感はすでにありました。15分の休憩のつもりが25分を要し、重い体を引きづりながら赤池エイドを出ました。

憧れ続けた100マイラーの夢を叶えた信越五岳2018①(スタート前)

長年憧れ続けた100マイルへの扉を開く時がやってきました。今回出場した「信越五岳トレイルランニングレース」は今回で10回目を迎えたトレラン界でも超メジャーな大会です。これ以上の舞台はないんじゃないでしょうか?

 

心配された天候ですが、雨の予報が続いてましたが大会が中止や短縮されるほどではなく、どうやら問題なく開催されるとのこと。15日(土)の午前11時頃から車で現地に向かいましたが、途中晴れ間ものぞく天気でした。斑尾高原着いた頃は標高高いせいもあってガスガスでしたが…

 

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1年ぶりのスタート地点です。

ボランティアスタッフ立会いのもと必携装備のチェックがあり、それが完了してから受付を済ませました。今回は私、ペーサーを頼んでいた後輩くんがいたんですが、残念ながら体調不良でDNSになってしまいました。彼の分の参加賞も引き換えをしてきましたよ。私も残念だけど一番悔しいのは彼だろうなぁ。

 

受付後は斑尾高原ホテルの仮眠室にてスタート前まで休憩です。さすがに熟睡はできませんが、体を横たえ静かにしているだけでも休養にはなるでしょう。畳がひいてある大部屋でしたが、持参したマットやシュラフでなかなか快適に過ごせました。アイマスクや耳栓も役立ちましたね。

あと、この仮眠室でプロランナーの奥宮俊祐さんを見かけました。今回この信越五岳のレースは奥宮さんをはじめ、鏑木さん、原さん、山田さんといった国内有名選手が集結したオールスターゲームでもありました。スタート前から有名選手に会えて、テンションアップです。スタート会場へ向かうバスに乗る直前には鏑木さんの姿もお見かけしました。

 

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夜7時半のスタートが刻一刻と近づきます。スタート横のレストランでは110㎞の部に出場する選手のウェルカムパーティーが開催されてました。私は昨年同様、その会場で最後の腹ごしらえをしてスタート位置に付きます。そしてパーティーを終えた110㎞の選手たちも応援に加わり、声援を送ってくれます。さぁ!否応無しにも気合が入り、緊張が高まってきました。ついに100マイルへの旅が幕を開けます!

さあ、100マイルの旅へ!週末は信越五岳トレイルランニングレース。

憧れ続けた100マイルへの挑戦は、3度目の正直となるんでしょうか?2016年のUTMF、2017年の信越五岳と、過去2度の100マイル挑戦も悪天候のため距離短縮となり、未だ「マイラー」の称号は手にしていません。どうしても、「今度こそ!」の思いは強くなります。

 

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準備もほぼほぼ完了しています。ザックはグレゴリーの「ルーファス12」を使用。100マイルの必携装備は問題なく入り、それでもまだ余裕があるので補給食も多めに持てそう。自作のトレイルミックス(ナッツやチョコ、柿の種などを混ぜたやつ)やマグオンジェル、くるみ餅が主な補給食になります。胃腸トラブルを起こさず、しっかり食べ続けることができたなら、完走はかなりの確率で成し遂げられると思っています。目標タイムは25〜26時間あたりが妥当かと…。

 

気になる週末の天気予報ですが……なんと雨です☔️。しかし、過去2回のような台風や長雨続きという具合ではないので、おそらくは通常開催されると予想しています。多少の雨の方が涼しくて走りやすそうですよ。

 

とりあえずレース一晩目は不眠が確定(夜7:30スタート)なので、今週はしっかり寝て睡眠負債を解消してスタートに臨むつもりです。

「On 」のシューズ、「クラウド」を履いてみた。

スイス発のブランド「On」の世界最軽量クッショニングシューズとウワサの「クラウド」。「クラウド=雲」の名の通り、まるで雲に浮いているような感覚の履き心地なんだとか。以前から気にはなっていましたが、富山にも取扱店があるとのことで現物を見てきました。

 

訪れたのは富岩運河環水公園のそば、富山市民体育館に併設されている「スポーツショップ ランナー」さんです。かつては大手町の市民プラザ内にあったお店ですが、2年ほど前からこちらに移転されてます。タニタ食堂なども併設されていて、とってもお洒落な店内ですよ。

 

早速店内を見渡してみると…ありました!ものすごく目立つ場所にディスプレイされています。このシューズ、とにかく見た目が洗練されててカッコいいです。カテゴリー的にはれっきとしたランニングシューズなんですが、普段履きに使用しても全く違和感がないくらいお洒落なシューズです。ランシューにまず求めらるのは履き心地や性能なんですが、見た目も重要ですよね。カッコいいシューズ履くと、テンション上がりますもん!

 

でも履き心地ももちろん確認です。そうでないとわざわざ現物を見に来た甲斐がありません。26.5㎝と27㎝の2サイズを履かせてもらい、どうやら私の足には27㎝が合うことを確認。お店の方が「少し走ってみてもいいよー」と仰られたので、約10mほどをジョグしてみました。

 

感想としては世界最軽量という謳い文句ほど、軽さは感じません。ターサージールやアルトラのONEのほうがよっぽど軽いかな?ただクッション性は実感できます。

 

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このシューズの最大のウリはソール部分に空いた穴!この穴が潰れたり復元することによってクッションや反発の作用が働くようです。さすがに〝雲に浮いてるような″感覚までは体験できませんでしたが、今までの履きなれたシューズとは明らかに異なる浮遊感は感じました。ミズノやアシックスといった国産メーカーのシューズと比べると、足型は欧米向け(幅広というよりは長細い)といった感じですが気になるほどではありません。結果、従来の物とは一線を画す攻めたこのシューズを買うことにしました。

 

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カラーはネイビーで!本当は赤が良かったけど、サイズが無かった…。

 

昨日、早速このシューズで10㎞ほどをジョグしてきました。キロ5分30秒くらいのイーブンペースだったんですが、いろいろ気づきもありました。

 

まず、ドロップ差がかなり気になりました。私はアルトラやルナサンダル、ビブラムファイブフィンガーズなどのゼロドロップが大好きなナチュラルランニング派です。つま先と踵の高さの違いはすぐに分かりました。ゼロドロップに慣れた私にとっては違和感有りまくりのジョグになりました。

 

次にシューズの硬さです。履き心地も含めて全体的にタイトでカチッとした印象です。これ履くと気持ちも引き締まり、フォームを崩さずにしっかり走ろうという心理にもなりました。ただ逆を言うと、リラックスして走るシューズといった感じでありません。フルまでの距離ならば問題なくこなせそうですが、ウルトラを走ろうと思えば、その時は疲労も早そうです。あと、反発力は結構ありますね。スピードに乗ったら簡単には止まらない感じはします。

 

正直なところ、この日は足が重たかったせいもあり、クラウド履いたら尚更疲れてしまった点は否めません。慣れないドロップ差、硬い感覚は私にとってはストレスになってしまいました。ただこれで、このシューズの評価が決定したとは思っていません。暫く履き続けてみて、自分の足がどう感じるのかを観察していこうと思います。ひょっとしたら、劇的にタイムが向上することだってありうるかも‼︎

負釣山で野生を体験。大人しく撤退しました…。

9月になってもまだまだ暑いんですが、先月までのような猛暑からは少し落ち着いた感じがします。信越まであと2週間なので、疲れも残さないようにと低山を選び、百山チャレンジにもアタックしてきました。

 

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この日挑戦したのは入善町舟見地区から登る負釣山(おいつるしやま・おいつりやま)です。標高959mと手頃ですが登山口までの林道が土砂崩れで塞がれていて、約2㎞手前から歩いて行くことになりました。まあ、これくらいの負荷があった方がトレーニングにもなるな…と逆に好都合だと考えていたんですけどね。でもその影響でしょうか?他の登山者は全くいませんでした。

 

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ガイドブックにも人気の山という紹介がされていて、登山道はとても整備されています。登山者が多いと自然と道も整いますね。いきなりの急登から始まりましたが、これくらいは余裕だなーとズンズン先を急ぎます。

 

一合目を過ぎて間も無くの箇所、登山道の真ん中にある動物の糞を見つけました。別に糞自体は珍しくないんですが、道の真ん中にある事に私は?となり、「あまり道の真ん中では見ないんだけどな…」と思いつつも、入山してる人が少ないから動物も近くに来てるんだなと理解する事にしました。

 

そこからさらに100mほど進んだところで、今度は左側の藪の中から聞き慣れない音が聞こえます。ドドドドーッという明らかに人工の音ではない初めて聞く音が!「なんかいるな!」ととっさに感じた私はすぐさま引き返し、先程の糞があった辺りまで戻ってきました。このあたりで心臓はバクバク、身体中から汗がタラタラと流れて行きます。もちろん、登山がキツくてじゃなく「もしかして…クマ?」という緊張感からです。

 

実はこの日、熊鈴は携帯していませんでした。行きの車内で忘れた事に気付いてましたが、そんなに大事とも捉えておらず、まあ大丈夫でしょうと判断しそのまま入山したんです。

「まさかこんな事になるとは….」と感じつつも、忘れてきたものは仕方ありません。でもまだクマと分かった訳じゃないからこのまま撤退はしたくありません。

 

そこで手を叩き、スマホで音も鳴らしながら再度ゆっくりと登り始めました。するとどうでしょう、先程音がしてた場所からは何も聞こえません。その場をすんなり通過して、きっと向こうも嫌がって遠ざかってくれてんだなーとホッとしたその瞬間でした。30mほど進んだところからまたさっきと同じ音が聞こえます。

 

はい、今度は完全に撤退しました。一度ならず二度も同じ音を聞いてしまい、しかも移動してるとなれば疑いようがありません。おそらくは向こうの警戒音だったのでしょう。鉢合わせて取り返しのつかない事態になる前に、今回は潔く撤退です。

 

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よくよく見れば、林道や登山口に至るまでの道でも「熊、出没注意」の張り紙があちらこちらに張ってありました。やっぱりこの山は出るんですね。多くの登山者が訪れているならば向こうも避けるんでしょうけど、林道が塞がってて登山者が激減してる(入善町のホームページでは登山を控えるよう周知されてる)から、熊にとっても自由に動き回れるのかもしれません。

 

でも、実際の姿を見なくて良かった!もし目撃してたならすっかり怖気付いてしまい、しばらくは山に行けなくなった事でしょう。効果のほどは疑問視されてますが、次回からはちゃんと熊鈴持っていきます!あと、撃退スプレーもあった方がいいのかな…?でも確か、すげー高かったような…。