富山の誇り、立山へ!まさしく天上の楽園でした。
梅雨明けが待たれる北陸地方。週末にはその報せも聞けそうですが、その梅雨の間隙を縫って夏山登山に行って来ました。
今回は純粋に登山です。トレランではありません。向かったのは富山が誇る名峰、立山です。近年は平地から走って登ることが多かったのですが、今回は立山黒部アルペンルートを使い一気に室堂まで行っちゃいました。
実は富山県民には8月末までは20%の割引が適用されるんだとか…。慌ててチケット買ったので、定価で買ってしまいました。アルペンルートの乗車代は安くはないので、ちょっぴり残念…
立山駅から美女平まではケーブルカー、そこから室堂までは高原バスで向かいます。当たり前ですが、バスは楽ですねぇ〜。室堂のターミナルに着いたらかなりの涼しさを感じました。天気も微妙ですが、持ってくれましたよ。
まずは立山の南に位置する浄土山を目指します。室堂には何度も来ていますが、浄土山に登るのは初!北向きの斜面には大量の雪が残っていました。
そしてなんとここで、偶然にもラン仲間のSさんにお会いしました。小さいお子さんをおんぶしての登りは大変そうでしたね。
高山植物に癒されながら、ようやく浄土山の山頂に到着です。意外に急登でしたね。Sさんは山頂までは来れてないだろうなぁ。
浄土山まで登ると、すぐそばに龍王岳が見えました。当初は登るつもりはなかったのですが、ここまで来たなら行ってしまえということで…
はい、龍王岳も登頂です。バックの雄山も雄大ですね。一の越から多くの登山者が登っていくのがよく見えました。
これで一気に百山の内の2つを踏破です。
浄土山や龍王岳周辺は登山者も多くなく、快適登山が楽しめます。岩陰で様子を伺う雷鳥にも出会えました。
花々はちょうど見頃。涼しくてまさに楽園ですね。
一の越に到着です。残念ながらガスが…でも雨は降ってきてません。ここから雄山への急登を登ります。
雄山で待望のお昼ご飯です。持っていったお弁当と、ガスでお湯を沸かしてカップ麺を食べました。山で食べるご飯は本当に美味しい!
雄山からさらに縦走、20分ほどで富山の最高峰、大汝山(3,015m)に到着です。雄山、大汝山、富士の折立、の3つの山を総称して我々は「立山」と呼んでいますが、それぞれに個性的な山です。
特に富士の折立はなかなかの岩山でした。ここから眺める室堂や剱は一味違いましたね。何よりも人が少ない!
室堂平周辺を見下ろすと、いかに今年は雪が多いかがわかります。室堂へ下る際も雪渓を何度も横切り、転ばないように苦労しました。
ここから別山を経由して、雷鳥沢を下るルートを予定していたのですが、思いの外時間がないことに気づき、一の越まで戻り、室堂へ戻ることにしました。最後のバスに乗り遅れるわけにはいかないので…
一の越から室堂へ下る途中の雪渓とミクリガ池池。やっぱり雪多いですね〜。ミクリガ池に浮かぶ雪はまるで氷山です。南極みたい…
ちょうどこの日から、最終バスの時刻は17時40分まで繰り下げられてました。今回はこれに乗って無事下山。美女平あたりからは雨には降られましたが、登山中は持ってくれたし、なにより涼しくて大変快適でした。やっぱり夏は標高の高い山に限りますね。
富山の誇る立山、今度はちゃんと県民割引を使ってまた行きたいですね。
富山のトレイルランナーの定番コース⁈大日岳を踏破
17日は海の日でしたが、やっぱり行ったのは山でした。
当初この日は雨の予報だったので、登山は諦めてたんですが、朝起きてみると意外にも晴れてるし、日中の降水確率も20%とのこと。
しまった!こんなことなら前日から準備もして、早起きして、それなりの山に行くんだった…と後悔しましたが、もはや手遅れです。すっかりお日様は高くなっていました…。
しかし、このあたりはさすが富山!お昼近くからでも北アルプスの山に行けちゃうんですね。慌てて準備して向かったのは立山連峰の前衛、大日岳(2,501m)です。前々日に称名滝に向かう歩道が開通したとの記事も読んだので、大日岳の登山口にも問題なく行けると判断しました。
称名レストハウスに駐車して、いざ登山口へ!ちなみに駐車場や、滝に向かう歩道は普段着の観光客でいっぱい…。トレランスタイルの私は明らかに浮いています。
大日岳は樹林帯、急登、ハシゴやクサリの難所、湿地帯に木道と、登山の要素がふんだんに味わえるオールマイティな山です。登山者もあまり多くないし、途中で大日平小屋や水場があるので、トレーニングにももってこいなんです。夏場、トレイルランナーに人気なのも頷けます。
この日は慌てて準備をしたせいか、熊鈴とグローブを忘れてしまいました。なるべくなら前日のうちに準備しておかないと!ですね。
大日平の木道に出ました。快晴ではないですが、雨の心配もなく気持ちのいい道です。
せっかくキレイな花々が見れるので、花の勉強もしようかな。
標高2,000m付近の水場です。雪が多かった今年は水量も豊富。冷たくて気持ちいい!
大日小屋が見えてきました。山頂も近い!
若干雲が掛かってますが、剱、見えました!
ラストは雪渓を登って山頂へ!
約2時間で登頂です!下界の暑さが嘘のように、山頂は涼しかった…。
山頂で写真をお願いした方に、「そのタオル、どこに売ってるの?欲しいんだけど!」と言われました。聞けば私と同様、富山の百山のコンプリートを目指してるとのこと。すでに60以上は制覇してるらしいので、ずっと先輩ですね!
タオルは「自分でオーダーしたオリジナルタオルなんです」と伝えたら、「すごくいいね!それ!お互い頑張りましょ!」と和やかに返してくれました。おそらく60代と思われる女性でしたが、同じ目標を持ったもの同士の会話はすごく楽しかったです。またどこかでお会いできたら良いですね。
大日岳からは奥大日岳方面へ行って、室堂を経由して称名に戻るラウンドルートもあるんですが、この日は出発が遅かったし、準備もまともにできてなかったのでピストンです。ラウンドルートはまたの機会に行きまーす。
20山目は温泉・ランチも込みで、ゆる〜く制覇
富山はまだ梅雨の最中ですが、明日まで世間は海の日含めた3連休です。ならば当然アルプス級の山々に挑みたいところですが、3連休真ん中の今日は午前中が仕事でした。しかも昨日だけは好天でしたが、今日、明日は雨の予報…。なのでアルプスに挑むには昨日しか無かったんですが、昨日はラン仲間と低山に登ってきました。
ラン仲間のリクエストが、「立山町か上市あたりで、初心者でも登れて景色がいい山」とのことだったので、今回チョイスしたのは高峰山(958m)です。チョイスしたと言いつつも、実は私もこの山はまだ未踏でしたが…。高峰山は上市、立山のどちらからも登れるんですが、この日は上市側から登りました。
登山口が分からず、あたりをウロウロしましたが、農作業をされてた地元のおじさんに教えてもらい無事発見。林道の工事中でしたが手前で駐車して、あとは歩いて山頂に向かいました。
字がはげて「高尾山」に見えます。
林道をしばらく歩いて登山口に到着。今回は私を含めて4人で登山です。女子が3人のため女子会トークに花が咲きますね。熊鈴よりもよっぽど熊よけになる気がします。
高峰山は高低差も少なく、歩きやすいトレイルです。左手に剱や毛勝三山、右手には富山平野や富山湾が望めます。女子たち大騒ぎ!
一際の存在感を放つ大日岳と、その向こうが立山三山。
スタートから1時間10分ほどで山頂に到着です。私にしてはかなりゆっくり歩きました。マジ走りなら、30分くらいで来れたかもしれません。
山頂でお待ちかねのおやつタイムです。さすがは女子、手作りのクッキーやバナナケーキ、アイスコーヒーなど、男1人の休憩では絶対に出てこない品々が並び、テンション上がります。しかも山頂にいるのは私たちだけ…。記念撮影もし放題でしたよ。
集合写真も撮りましが、ブログアップは1人バージョンで!ここが区切りの20山目になりました。バックに美しい剱の稜線が見えます。
帰りは同じルートを辿り、約2時間で往復できました。ランはやってるけど登山は今回が初めてというメンバーもいましたが、おそらく楽しめたんじゃないでしょうか!低山と言えども、なめてはいけません。無事下山できて何よりです。
車に戻り、次なる目的地は上市町の温泉宿「つるぎ恋月」です。こちらで温泉に浸かり、心も体もさっぱり!初めて利用しましたが、こういった施設のセレクトも女子ならでは⁈
そのままここでランチ?と思いきや、ちゃんと次の行き先も決まってるんですね…。さらに移動してランチは「おきつね庵」です。民家を改築した讃岐うどんのお店ですが、なかなか分かりづらい場所ですね。こちらを見つけるのも苦労しました。
看板があるので分かりましたが、無かったらおそらく気づかなかったでしょう。外観はフツーの民家ですね。
店内はとてもキレイで落ち着けます。まるで友達のお宅に来たような雰囲気。山々の写真も飾ってあり、地元愛が滲み出てました。今回食べたのは「旨辛肉味噌冷やしうどん」です。なんと4人とも同じ品を注文しました。たぬきの湯呑みといい、ツヤツヤのトマトといい、女性陣はテンション上がりっぱなしでしたね。
もちろんうどんも絶品でした!リピートして、他のメニューも試してみたくなりましたよ。
シーズン真っ盛りの晴れた休日にしては、負荷の軽〜い山行になりましたが、たまにはこんな一日もいいですね。
夏山シーズン開幕に合わせて薬師岳に登ったよ
富山が誇る名峰立山は例年7月1日が夏山開きです。お隣石川県の白山も同日。今年はちょうど土曜でしたが、先週の土曜は大雨警報が出るとんでもない天気…。とても山へ行こうとは思わない悪天候でした。
従って、実質今週が夏山開きみたいなもんかもしれません。幸いこの週末は晴れてくれたので、私も今シーズン初の北アルプスに挑戦してきました。今回登ったのは、富山の百山にして、日本百名山にも数えられる薬師岳(2,926m)です。このブログを以前から読んでいただいている方はもうご存知かもしれませんが、私が剱、立山よりも気に入っている北アルプスの名山ですね。
有峰林道を通り、いざ折立登山口へ。シーズン入りたてという事で、いつも満車に近い駐車場も車がまばらです。こんなに空いてる折立は私は初めてです。
早速樹林帯の合間から大日連山、剱、立山が見えてきました。大日のあたりは残雪多いですね。
薬師岳も見えてきました。登山道はほぼ独占状態。涼しくて最高です!2週間前に登ったの鍬崎山と、その向こうの富山平野も見えますね。
登り始めて1時間半で太郎平小屋に到着です。ここまでの到達タイムは昨年の平均とほぼ変わらず。まだ衰えは無いようです。ここからは黒部五郎や水晶、鷲羽といった百名山たちが一望です。
太郎平で左に折れ、薬師岳へ向かいます。右側の黒部五郎方面も気になるけど、今回はこちらで!
薬師平あたりから残雪が出現。アイゼンは持って行きませんでしたが、ポールを持っていたのでトレランシューズだけでも登れました。下りもそんなには気を遣わなかったです。
槍ヶ岳出現!
手前ピークへのラストの登りです。シーズン中ならば先を行く多くの登山者が見えるんですが、今回は1人2人ほどしかいません。
見事登頂!
スタートから2時間40分ほどで到達しました。百山挑戦のため、普段から山に登る習慣が身についてきたので登りは楽々でしたね。タイムにも概ね満足です。頂上に着いた頃にガスが出てきたのが残念…
山頂からカールを望みます。雪いっぱいありますねー!
帰り道に太郎平周辺を散策。雷鳥にも会えました。
無事下山です。登りの楽さに比べ、下りはガレ場に気を遣い、結構疲れました。今回シューズはローンピークを使いましたが、アルプス級のガレガレだとオリンパスやホカような厚底シューズがやっぱり快適ですね。欲しくなるなぁ…
帰りに亀谷温泉の白樺ハイツで温泉に浸かり、日焼けを実感。山の紫外線の威力を思い知らされましたが、シーズン開幕に相応しい素晴らしい登山になりました。
これで富山の百山19山目を達成です!
ウルトラ&トレイルランニングのガイド本が出る時代になったんだね
以前に読んだ、あの伝説的ウルトラランナー、スコット・ジュレクの自伝本「EAT&RUN」の中で彼は、「100マイルの王者になるためのマニュアルなんてどこを探しても存在しなかった」と書いていたけど、今はこんな本まで出てるんですね。
「ウルトラ&トレイルランニングコンプリートガイド」
ブライアン・パウエルという、自身もトレイルランナーであるアメリカ人の著書です。まだ読み始めたばかりですが、クリッシー・モールやダコタ・ジョーンズといった世界的エリートランナーも寄稿していて、冒頭からなかなか読み応えありますね。トレーニングの進め方から、水分・栄養補給、ギア選び、暑熱や怪我の対応まで網羅してくれています。
走力あげるトレーニングはもちろんやらないといけませんが、トレーニングを効率良く行うためにも、正しい知識を得る必要はありますからね。信越100マイルまでに、やれることはやっておきたいという感じです。
私は100マイルの王者になんてなれませんが、必ず完走して自分自身に勝ってみせますよ!
以前より気になっていた2アイテムを購入。
4月に一度、パタゴニアのフーディニジャケットを失くしてしまったことがあり、その時にフーディニの代わりにと購入を検討してたのが、ティートンブロスのウインドリバーフーディーです。
幸い、フーディニジャケットは私の手元に帰ってきてくれ、ウインドリバーは買うまでには至らず。ただ、お店で試着させてもらった時の印象がどうしても忘れられず、「夏場まで残ってるようなら買いたい!」とずっと思っていました。
このウインドリバーフーディーは、他のウインドシェルにありがちなシャカシャカ感が全くありません。しなやかで柔らかく、ストレッチまでしてくれます。透湿性はものすごく高そうですね。それでいて撥水してくれるみたいなので、トレイルランなどにはぴったりのウェアのように感じられます。
と言う事で、夏場までしっかり残っていてくれたので買っちゃいました。デミタスという茶色のカラーが渋くてカッコいいです。どんな服装にもマッチしそうだし、普段着にも使えそうですよ。ウインドシェルは山へ行く時は必ず持って行くので、出番が待ち遠しいですね。
こちらは馴染みのショップ「OUNCE」さんで買いました。
もう1つの気になっていたアイテムがライトです。信越五岳の100マイルに挑戦となると、必ず夜間走を強いられるわけですが、その際の強い味方となりそうな品をゲットしました!
普通、トレランや登山でライトを使うといったらほとんどの場合、ヘッドライトを使用すると思います。でもこのライト、なんと腰に巻くんですよね〜。ウルトラスパイアというメーカーの、その名もズバリ「ルーメン600」です。定価だとかなりの高額ですが、30%割引で買いました。こちらは「スポーツのマンゾク」さんで購入。バッテリーが別売りなので、そちらはアマゾンなどで調達する予定ですが、そう考えると総コストは高いですね〜。
600ルーメンはかなりの光量ですし、頭ではなく腰から光を照らすとブレにくく、路面の凹凸も見やすいとのこと。コストに見合ったパフォーマンスを期待したいところです。それよりも私自身の夜間走のパフォーマンスを上げないといけませんが…。コンタクトレンズ使用の身の為、どうしても長時間の夜間走、苦手なんですよね。この新兵器でさらなる新世界を広げていきたいです。
会心の走りに自分も驚いた立山山麓トレイルラン。
25日の日曜、富山トリプルマスターシリーズの第二弾、「立山山麓トレイルラン」に参加してきました。私が走ったのはロングコースの20㎞。
ロングなのに20㎞程度なの…?なんて思ったてたらとんでもない!!このコース、累積標高が2,000mを超える超ハードな設定でした。キツイと感じるTOGA天空のロングコースが、距離40㎞で累積標高が2,700mほどなので、いかにこのコースのアップダウンが激しいかが分かりますね。
前日、そして翌日も晴れてたのに、残念ながらこの日だけが雨模様…。私は出てませんが昨年も雨。マラニックもそうですが、「立山」と名のつく大会はどうも雨に降られてしまいますね。単なる偶然だとは思いますが。
スタート&ゴール地点のゲート。バックの山頂付近はガスで視界不良です。雨も終始降りっぱなしでしたね。
受付を済ませ、午前9時にスタート!
最初はロードを2㎞ほど走ります。最前列付近のトップ選手はあっという間に見えなくなりましたが、20〜30位くらいをキープしながら最初の登りに突入しました。心配された左足首の痛みも感じません。
登りきったところで、あわすのスキー場のゲレンデを駆け下ります。私は決してトレイルの下りは速くないんですが、それでも誰もついてきません。うん、なかなか順調!参加人数自体多くないのと、涼しくて走りやすいので結構上位にいるみたいです。
百間滑エイドからは登り返し、このコース最大の約500mの直登に挑みます。すでに周囲とはバラバラになっていました。
ここは前々日に大品山、鍬崎山へ登った際と全く同じコースなので、道もおおよそ覚えていますし、そのおかげでペース配分も分かります。「ここで頑張り過ぎないように」と言い聞かせ、オーバーペースにならないように余裕を持って進みます。でも後ろは全くついてきませんし、次々と前を行くランナーを抜いて行けます。「あれ?俺って結構強くなってる?」と充実感を滲ませつつも、ただひたすら登り続けます。
瀬戸蔵山山頂の手前から、しばらく並走したランナーの方がいたのですが、その方の「さっきから同じ景色で進んでる気がしない…」という言葉にも、「本当にそうですね」と口では同意しつつも、本音はまだ余裕がある感じでした。瀬戸蔵山から大品山への途中でトップ選手とすれ違います。わお、流石に速い!2位の選手とも結構離れていました。2位と3位はもっと離れていて、3〜8位くらいは一団でした。
写真はレース当日ではなく2日前のものです。ただ、同じ看板が設置してあり、ここにタッチして折り返します。ここでスタッフの方が「15位だよ〜」と教えてくれました。おぉ、結構いい順位!まだ体力残してるし、さらに前を追いかける気力が出てきました。
大品山→瀬戸蔵山→ゴンドラ駅まではほぼ単独走。ガスに覆われた幻想的なブナの林を駆けていきます。この辺り、自分的にはかなりのペースで飛ばしてるのですが、なかなか前のランナーの姿が見えてきません。前もやっぱり速いんですね。
ゴンドラ駅からゲレンデを下り、また登り返す箇所がこのコースの一番の難所です。標高差は瀬戸蔵山への登りの方があるんですが、ゲレンデを全力で駆け下りた脚にはかなりのダメージが残り、直後の登りは行き先が広々と見渡せるため、気持ち的に萎えてしまいます。「え〜、あんなところまで行くの?」って感じです。
当然走れるわけもなく、ひたすら歩いて登るんですが、ようやく前を行くランナーの姿が見えてきました。辛いのはみんな一緒!飛騨高山で身につけたメンタルがまたもや役立ちます。気持ちも折れることなく、数人を抜いてようやく登りを攻略です。
極楽坂山からの下りは転びそうな箇所だらけでしたが、かろうじて一度手をついたのみで、集中して走れました。集中力が高まると、景色がまるでスローモーションのように感じられ、足の置き場が簡単に次々と見つかります。自分はそこに足を置いていくだけ。スピードのコントロールも自在で、羽が生えたかのような不思議な感覚でした。今思えばゾーンに入っていたんでしょうね。たぶんこの時ばかりはニヤニヤしながら走ってたはずです。
残り1.5㎞はロード区間。100mほど前を先行するランナーがいて、「抜けそうかな…」と思いましたが、あちらもラストはさすがにスパートして、逆に差をつけられてしまいました。それでもゴールしてみるとなんと驚きの13位!タイムもなんとか3時間を切ることができました。
気持ちも折れなかったし、失速もなし!体に痛みも出なかったし、ずっと集中して走れました。終盤にゾーン突入したのも収穫?だったし、大満足のレースになりました。
自分が思ってるより、まだまだ強くなれてるのかもしれません。自分自身の可能性を感じることができましたね。
レース後は温泉に浸かり、チキンカレーのランチを堪能。立山山麓を目一杯楽しんだ1日になりました。
これで富山トリプルマスターズの2つをクリア !あとは10月の「道宗道トレイルラン」を残すのみです。