緊張も期待もなかった飛騨高山ウルトラマラソン。(前編)
私にとってここ数年、6月の第2週に飛騨高山を走るのが定番となっています。2012年の第1回以来、皆勤で出場を続けて今年が8回目になりました。このまま第10回くらいまでは出続けようと思っていますが、その時は特別賞とかもらえないかなぁ…。
高山ウルトラでいつかはサブ10!というのを目標にしてる私ですが、今年はスタート前からその可能性は限りなく厳しいと感じていました。なぜなら、4月下旬から右膝の痛みが続いていること、その影響もあって4〜5月にかけて負荷の高い練習がほとんどできなかったからです。冷静に考えても、自己ベスト更新もまず無理で、ゴールタイムとしては11時間から11時間間半くらいかなと予想しました。あと、今回は次の日の仕事を休めなかったんですよね。これもレースの展開に少し影響しました。
では大会の模様です。
前日の土曜にまずは受付を済ませます。以前は前泊してましたが、去年から受付後に一度帰宅して、再度レースに日帰りで行くことにしています。朝早いですが、道もスムーズだし荷物も少なくて済みます。あとやっぱか自宅で寝るのが一番休めるので。
南砺マラニックで威力を発揮したテーピングの力を今回も借ります。100㎞はごまかしの効かない距離ですが、何もしないよりはマシでしょう。全く痛まないことはおそらくあり得ないので、痛くなった時にどこまで耐えられるかが問われそうです。
肌寒さを感じる朝4時45分、今年の飛騨高山がスタートします。実は駐車場からのシャトルバスの行列が長く、スタート会場に着いたのが8分前でした。荷物は預けられたけどトイレは行けずじまい…。スタート位置もゲートからかなり後ろです。緊張感が足りないのがモロバレですね。とりあえずこのままスタートして、レース始まったらどこかの公衆トイレかエイドに寄ろうと考えました。
ところが走り出すとあっという間にもよおしてきます。10㎞1時間くらいは大丈夫かなと思ってましたが、なんと2㎞通過時点でさっそく公衆トイレに駆け込みました。数人の列もできていていきなりのタイムロス。3〜4分は経過したと思いますが、レースに戻った頃はかなり後方の位置どりになってしまいました。何もかもが上手くいかない…
こうなると無理にペースを上げることもせずにマイペースを貫きます。元々ベストを狙う気持ちも無かったので、ダメージ残さないようにと、のんびり進むことにしました。美女高原は例年とコースと異なり、えらくトンネルが長くてうんざりしながら走りました。それにしても周囲に人が多い!参加人数も多いし、ちょうどボリュームゾーンなのかな?
道の駅あさひに到着です。ここでもすぐさまトイレに駆け込みました。前日までの水分摂取も多かったようでトイレが思いっきり近いです。今回は調整に無頓着だったせいもあり完全に失敗してますね。もはやこの時点で今回のレースは完走することだけが目標になりつつあります。エイドも楽しもうと開き直り、よもぎうどんは2杯も食べました。足もそろそろ気になってきたかなぁ…。
標高1,400m付近の飛騨高山スキー場のあたりでは小雨も混じり、気温も10℃以下まで下がりました。ただ、走る分に関してはとても快適で苦手な暑さにやられることもありません。エイドボランティアの方々はとても寒そうでしたが、本当に有り難かったですね。
さて、ここまでは足に不安があったり、スタートからトイレに駆け込むトラブルがあったりした割には、悪くないペースで進んでこれました…が、ここから始まる長い下り坂で右膝の不安が嫌な方向に的中してしまいます。
思い出すのもつらい後半に続く…