まっちゃんの桜の木陰日記

自然豊かな富山を舞台にランニング、サイクリング、そしてカイロプラクティックを施すミドルエイジアスリートの日記

令和最初の百山はアプローチに大苦戦した細蔵山。

新年号「令和」になり初の百山チャレンジは62山目、細蔵山(ほそぞうやま)です。この山はかつては積雪期にのみ登る山で、登山道は整備されてなかったようですが有志により登山道が作られたようです。剱岳や北方稜線がダイナミックに眺められる特等席とあり、夏山と残雪が混じるこの時期に行ってきました。

 

ただ、この山は登山口までのアプローチが大変な山です。過去に登ってる方のブログ等を読んでもその数が少なく、目の前を流れる早月川を徒渉して取り付いたという記録も!マイナー感がありありです。

 

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ならば私も徒渉して登山口へ!と思いましたがこれが大誤算。雪解けのタイミングと重なり、冷たく増水した早月川はとても渡れる気がしません。川原をウロウロしてなんとか渡れそうなポイントを探しましたが仕方なく諦めました。膝下までは何度も川に浸かったため、この時点で既にテンションは激下りです。今日はもう帰ろうかな…。

 

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それでもせっかくここまで来たのだから、なんとか別のアプローチを探ります。4〜5㎞手前の伊折橋まで戻り、対岸側から林道を進むことにしました。おぉ、意外に道も悪くないぞ。このまま進めさせてくれ!

 

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の願いも虚しく、道の真ん中に巨木が転がってました。(これは帰りに撮った写真ですが…。)

仕方ないので道脇に車を止めてここからは歩きます。まだ登山口までは2㎞くらいあるのかな?

 

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紆余曲折がありようやく登山口に来れましたが、この時点で既に11時半を過ぎています。この山のコースタイムは登り4時間の下り3時間。往復8㎞、標高差1,200mにアタックするにはあまりに遅過ぎるスタートですが、それならば半分の時間で行ってやるぞと気合いを入れて登り始めました。

 

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新緑前なので藪はさほどうるさくありませんが、マイナー感をひしひしと感じさせる登山道をひたすら登っていきます。登る人は少ないだろうなぁ。

 

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標高1,200mくらいまで登ると残雪歩きになります。持参してきたチェーンスパイクを履きながらの尾根歩きは唯一の快適ゾーンでした。正面の山が細蔵山ピークかな?

 

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一旦細尾根を下り、そこからの300mの登りがこの山の核心部です。ストック&チェーンスパイクだと少し不安だぞと感じましたが、この日唯一すれ違った方のステップがあり、それを頼りに登らせてました。もしそれが無かったらアイゼン&ピッケルが必要だったかなぁ。

 

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目標通りの2時間以内で無事山頂到着です。アプローチに苦労したけど、自分自身のパフォーマンスには満足できる登山でした。もちろん山頂は私だけ…。

 

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てっぺんには雲が掛かりましたが剱岳をバックに62山目の記念撮影。大窓や小窓といった北方稜線がキレイに眺められます。スゴい迫力だあ。

 

ピーク到着がかなり遅くなってたので、お昼ご飯は菓子パンを食べただけで下山開始です。当初の想定通り登れていたら、もっとゆっくりと展望が楽しめたのに。

 

下りは2回ほど雪の上に尻もちつきましたが1時間半ほどで降りてこれました。速いから偉い、遅いから偉くないということは絶対にありませんが、トレランやってると時間短縮の面で役立ちます。久々のガチ登山でした。

 

細蔵山はアプローチも大変だし、登山道も整備されてるとは言い難いので、初心者にはお勧めできない山ですね。ガイド本にもそのような記載があるし、私も2回目は無いかなぁ…