まっちゃんの桜の木陰日記

自然豊かな富山を舞台にランニング、サイクリング、そしてカイロプラクティックを施すミドルエイジアスリートの日記

緊張も期待もなかった飛騨高山ウルトラマラソン。(後編)

前回の続きから…

 

飛騨高山スキー場を過ぎると約10㎞にも及ぶ下りが続きます。例年、ここまでの登りで落ちたラップをこの下りで取り返す!っていうのがここ数年の私のパターンでしたが、今回は全く勝手が異なりました。原因はまさしく右膝の痛み。テーピングを施し、前の週の南砺マラニックでは持ちこたえてくれた右膝が、40㎞を過ぎてこの急坂を下り出すと一歩ごとに衝撃が伝わります。普通ならペースアップして坂道を駆け下りていきたいところなのに、痛みを抑えるためにどうしてもゆっくりでしか下れません。キロ6分も切れないスピードなので、後続からもバンバン抜かれてしまいます。心肺は全くキツくないのに…。この区間で順位もかなり落としましたね。

 

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登りやフラットよりも下りに苦しめられるという逆転現象に見舞われながらも、なんとか57㎞の丹生川支所までやってきました。昨年までなら、ここまではサブ10ペースで到達してたんですが、今回は30分近く遅れています。後半に挽回できる見込みも薄いから、やはり今年のゴールタイムは11時間台になりそうです。暑くないのが救いですね。

 

丹生川支所を出ると高山ウルトラの名所、千光寺の坂が現れます。過去何度も苦しめられたこの坂を、今年はあまり苦労せずに登れました。と言ってもほとんど歩きですがね。ここまで体力的には無理をしてきてないのでまだ余裕があるし、何より登りならば膝が痛みません。ベストは出せないけど、完走はできそうだと、この辺りで思えるようになりました。

しかし、いざ千光寺に着いたけど、そこからの下りがこのレースで一番私が苦しめられたシーンでした。とにかく足が痛くて衝撃をまともに受け止められません。何度も路肩でストレッチやマッサージをやり、キロ7〜8分台くらいのスピードでは後続にあっという間に抜かれていきます。果たして何人くらいに置いていかれたでしょうか?全くスピードを出せない自分の足が本当に恨めしく、とても惨めな気分になります。満足に走れない事がこんなにも辛いなんて…。

 

千光寺からの坂が終わり、ようやくフラットな区間に来るとホッとしました。ここから先は大体キロ6〜7分台でゆるゆると歩を進めます。下りでは全く役に立たないわたしの膝も、登りやフラットな路面ならなんとか誤魔化しながら働いてくれます。

正直な話、今回ゴールタイムは遅かったですが、トボトボと歩いた区間はほとんどありません。スピードに乗って気分が高ぶったシーンは全くありませんでしたが、逆に歩いてしまったシーンもほとんどありませんでした。痛かったけど、止まらず進み続けられたことだけが収穫かな?

 

74㎞地点の国府B&G海洋センターエイドでは15分近くの休憩を取り、もはや記録を狙う意思は無いも同然(笑)。豪華なエイド食を一通り頂いて、いかにダメージを少なくしてゴールするかを考えるようになりました。翌日仕事を休めないのが痛すぎる…。

 

この後も大幅な失速も無ければ、スパートもないというつまらない展開に終始しました。登りや平坦なところでチョロっと順位を上げるけど、下りではまた抜かれてしまう展開がゴールまで続きましたね。最終的には11時間半も切れずに、11時間43分でゴール。昨年よりも1時間以上遅い、かなり残念な記録になってしまいました。

 

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一昨年までは順調に記録を伸ばせていたのに、昨年、今年と2年続けて前年の記録を下回ってしまいました。これが意味するのは果たして…?

今回は右膝痛という明確な原因があったと思っていますが、もし万全なら記録更新ができたのか?と考えずにはいられません。認めたくはないけど、走力の衰えもあるのかな?

 

 

すでにこのレースから2週間以上が経っていますが、未だに右膝は痛いまま…。先日、整形外科を受診しましたが、レントゲンでは骨には異常はないとのこと。ドクターの話では半月板損傷が疑わしいけど、それにはMRI検査が必要だと言われました。うーん、このままでも自然治癒しそうな気配はありません。しばらくレースはないから、これを機にちゃんと検査して原因を探り、しっかり治そうと思います。今年の夏はあんまりアクティブには動かないかも?

 

でもこれは、これから先もランや登山を楽しむために必要な休息と考えることにしました。そして必ず復活して高山ウルトラに戻ってこようと思います。もうあんな惨めな思いはしたくない!