まっちゃんの桜の木陰日記

自然豊かな富山を舞台にランニング、サイクリング、そしてカイロプラクティックを施すミドルエイジアスリートの日記

まさかの自己ベスト更新に驚いた富山マラソン2018

前日に自己ベスト更新は難しいだろうと予想してましたが、まさかの更新です。富山マラソン2018で3時間15分の壁を破りました。自分でも驚いてます。

 

当日のコンディションは小雨。時々止みましたが風もあり結構涼しく感じました。他の方のSNS等を見ると「寒かった」というコメントが目立ちましたが、暑がりな私的にはほぼベスト。暑過ぎず寒過ぎずでとても走りやすかったです。これも好タイムを出せた大きな要因でしょう。

 

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号砲を待つスタート前。例年ギリギリで位置についてましたが、今回は30分以上前からスタンバイしてました。

 

序盤からキロ4分40秒前後のラップを刻み、4㎞地点あたりで3時間30分のペースメーカーの前に出ました。ペースメーカーの付近には多くのランナーが並走するので、なるべく近くにいないようにします。ペースメーカーって練習ならばアリだと思うんですが、レースって自分でペースを作るもんだと思うし、各々時計も持ってるんだから、この制度はあまり私は好きじゃないです。こういった集団、抜くの大変なんです。

 

さて、このレースの対策してこなかった割には序盤から速いかな?と思いつつも、足も軽く呼吸も楽だったのでそのままのペースを保ちます。高岡市内の沿道の応援に励まされながら、前半はただひたすら淡々と一定ペースを刻みます。どうせ後半バテるのだから、なるべく前半は温存する作戦でした。沿道の皆さん、無愛想に通り過ぎてごめんなさい。でもしっかりとチカラになりましたよ。

 

10㎞過ぎたあたりで4つ持ってたジェルの1つを補給。うん、まだまだ行けそうです。15㎞付近からは射水市に入りましたが、ペースはそのまま。変化といえば並走するのランナーの数がだんだんとまばらになってきたことくらいでしょうか。こうなると沿道の声援に思わず応えたくなります。新湊の街中でもたくさん応援してもらいました。

 

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富山マラソンのハイライトはここ!普段は車しか通れない新湊大橋をこの日はランナーが駆け抜けます。ここの登りがキツいとの声もよく聞きますが、トレイルランナーの身からすれば全く苦にならない坂です。ここの登り下りで随分と順位を上げたような気がします。中間点はこの橋の下りの途中でした。通過タイムは1時間38分49秒。って事はこのまま行けば3時間20分を切るくらいがゴールタイムになります。まだまだ体力的には余裕でしたが、このペースを続ければどこかでキツくなるんだろうなと思ってました。あっ、22㎞地点で2個目のジェル補給です。

 

ところが25㎞、30㎞と過ぎてもなんとか粘れています。さすがに前半のように淡々とは行けないし、呼吸もそれなりに乱れ始めますが時計を見るとしっかりペースは守れています。後方から抜かれることもないし、前を行くランナーを次々とパスできるので気持ちもどんどん前向きになりました。30㎞と36㎞でそれぞれ3個目、4個目のジェルを補給。このタイミングもこの日の体調にベストにハマった感じがします。ペースを乱すことなく効果的に補給ができました。

 

残り4㎞をキロ4分40秒でカバーできれば3時間15分切りできる!というところまで来ました。こうなったら狙うしかありません。もちろんキツくはありましたが、これよりもキツい思いはこれまで何度も経験してきてるので、それに比べればなんてことありません。有難い事に残り2㎞あたりまで来ると声援が大きくなり、間違いなく頑張れます。ラストの3㎞は4分20分以内で走り抜けました。あれ?ひょっとしてまだまだ余力残してたかな…?

 

フィニッシュタイムはグロスで3時間14分27秒。1年半前に能登和倉で記録した自己ベストを2分ほど更新しました。ゴール後の感触から言っても、まだ余力を残してる感じはあったので、本当の渾身のレースではなかったかもしれません。もう少し縮めれた気もしてます。

 

とは言ってもレース前からの想定ではあり得ないくらい、上手くいったレース内容でした。天候や補給がベストだったという点には先程触れましたが、おそらく私が考える一番の要因はやはり、自分が思うよりも自身のスタミナが強化されていた事だと思います。今回のレースに向けたスピード練習はやれてなかったので、自己ベストを狙うには追い込みが足りないと感じていたんですが、今シーズンのウルトラ完走や、先月の信越100マイル完走などで案外スタミナが付いていたようです。いつかバテて、このスピードの持続は厳しくなるだろうと20㎞あたりからずっと思っていたんですが、そのままゴールまで突っ走れた感じです。ロング走に慣れて、3〜4時間程度のランニングならばメンタルにもほとんどストレスを感じません。これまでの積み重ねが実を結んだ結果かもしれませんね。

あと、この富山マラソンは地元開催であり、県民ならばほとんどが知っているレースなので周囲でも話題になります。なのでランナーの端くれとして出るべきだろうと思いエントリーしましたが、私の今シーズンのメインはやはり信越五岳100マイルでした。それだから「今回は楽しんで走ろう」と、なにも対策を取らず、直前まで普段通りの練習で、普段通りの生活でした。記録を狙うというプレッシャーも全くありませんでした。実はこれが最も大切な事で、やれリカバリーだの、カーボローディングだのとたくさんの情報に踊らされますが、何事も普段通りのまま挑むのが一番いいパフォーマンスを出せるのではないかと思えてきました。マラソンもまだまだ奥が深いなぁ…。

 

これで今シーズンのレースは全て完了です。エントリーしてるレースもないので、来春に向けて次なる目標を決めたいと思います。