まっちゃんの桜の木陰日記

自然豊かな富山を舞台にランニング、サイクリング、そしてカイロプラクティックを施すミドルエイジアスリートの日記

100マイルじゃなくても最高だった信越五岳2017 ②スタート〜赤池まで

私が到着したころ、スタート地点のレストランハイジでは、110㎞の部に出場のランナーたちがウェルカムパーティーの真っ最中でした。立食パーティー形式ですが、所狭しと並べられた料理やドリンクで会場は大賑わい。こっちはこれから長く苦しい旅に出る緊張感で余裕ないのに、なんだか物凄い温度差です。

それでもまだスタートまで若干時間に余裕があったのと、私自身もまだ心にゆとりもあったので、会場に混ざって焼きそばと笹寿司をいただきました。レースになるとどうせまともに食べれなくなるので、今のうちになるべくカロリーや糖分を摂取です。

 

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安くはないエントリー代を負担しているんで、これくらいはいいでしょう!私以外にも食べている100マイルランナーの方いましたね。

 

 スタート直前、昨年の立山マラニックで同じ部屋だったAさんと再会です。それ以来FBでやり取りは続けていますが、会うのはそれ以来です。なんとAさん、一週前は海外の100マイルを完走てしきてるんですよねー!まだレースの疲れと時差ボケで、眠くて仕方ないとのことでした。そりゃそうでしょう。でも凄すぎます。スゴイ人と知り合いになったもんです。

 

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スタート直前です。この段階ではまだ雨は降っていませんでした。レースプロデューサーの石川さんが、「天気は間違いなく崩れていきます。安全最優先でお願いします。」と訴えかけます。ひょっとしたら、この後102㎞よりももっと短くなってしまうんではないかとも思っていました。

 

 夜7時30分、ついにスタートです。最初はゲレンデ横の林道らしきところを登っていきます。長丁場なので、さすがにどのランナーも飛ばさないですね。スタートしてすぐに隊列が整いました。アップダウンも緩やかだし、道幅もそこそこ広いので気持ちよく走れます。と言っても周りは真っ暗ですけどね。風が強かったのでスタート時はウインドシェルを着ていましたが、2㎞ほどで脱ぎました。これ以降、着ることはなかったですね。

 

それにしても斑尾の森は本当に雰囲気いいトレイルばかり。真っ暗なのが残念でなりません。110㎞の出場選手ならば、この辺りは早朝なので、ものすごく楽しいでしょうね。羨ましいです!

 

大したダメージもないまま、19㎞地点の最初のウォーターエイド、菅川に到着です。1時間48分ほどなので、まあ順調でしょう。バンフまではウォームアップのつもりで!が石川さんの言葉。それに従い、息を切らさないことと、足を使いすぎないことを心掛けました。ここから一つ目のピーク、斑尾山に登っていきます。

 

斑尾山への登りは確かに信越トレイルのコースの中では斜度もある方だとは思いますが、まだまだ序盤。ここでへばっていては完走など夢のまた夢です。夏場に山で鍛えた登坂力がここでは生きましたね。後続は引き離し、前方のランナーには追いついてしまいます。しばらくすると山頂に到着しました。分かりきったこととはいえ、当然真っ暗です。明るく晴れていれば、野尻湖が望める絶好の展望みたいですが、見えるはずもありません。

 

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せめて山頂らしきものを確認しようと思い、標識を撮りました。ここから一気に下ります。

 

この辺りまで来ると、かなり前後はバラけ、単独で走る時間も長くなります。スタートから2時間45分斑尾高原スキー場のバンフエイドに到着しました。軽く補給を取り、トイレを使用。5分弱ですぐに出発しました。まだまだ元気ですよ!

 

ここから、毛無山を通り赤池エイドまでのコースは、今回100マイルのために新設された新コースです。高度はさほどではないですが、全般的に走れるトレイルなので、快適に進んでいけます。心配してた夜間走のストレスもまだ感じません。ペツルのヘッドライトが見やすくて、かなり助けてもらいました。

 

バンフを出て約2時間、トータル4時間47分で赤池エイドに到着です。ここでライトの電池の交換作業やトイレ、そしてエイド食もたっぷりといただきました。胃腸の調子も少し怪しかったので、ここで胃腸薬も投入です。

約15分ほどは休んでいたでしょうか。自分では、ここまで、さほどダメージを溜めてる感じではなかったんですが、ここでの休憩で自分の足に力がみなぎるのが感じられます。心配してた眠気もまだ大丈夫でした。そして何より、雨が一滴も降ってきていません。

「ここまでは順調だなぁ」

そう感じずにはいられませんでした。そして、睡魔との戦いはこの後から始まっていったのです。

 

続きます。