まっちゃんの桜の木陰日記

自然豊かな富山を舞台にランニング、サイクリング、そしてカイロプラクティックを施すミドルエイジアスリートの日記

メンタルの重要性を再確認した飛騨高山ウルトラマラソン。

ウルトラマラソンはメンタル7割、実力3割」は100㎞ウルトラマラソンの世界記録保持者の砂田貴裕さんの言葉です。その言葉の意味を、私は今回身を以て体験しました。

 

ウルトラマラソンランナーにとって、目指すべき目標はやはりサブ10(100㎞を10時間以内にゴール)です。私もいずれは達成させたいと思っています。高山のコースでの達成は高難度だとは承知していますが…。

この大会を迎えるにあたって、おそらく今回でのサブ10達成は我ながらあり得ないだろうと感じていました。昨年のタイムが10時間52分。実力をさらにつけた自負はありますが、52分を縮めるほどとは感じていなかったからです。

結論から言いますが、今回のタイムは10時間31分でした。自己ベストは更新したものの、やはりサブ10にはまだまだ足りません。しかし、今回のレースで私はタイム以上に大きな自信を得ることができました。

 

それこそ「辛くても折れないメンタル」を実践できたからです。

 

ウルトラマラソンロングトレイルのレースは長時間にわたって動き続けるため、楽な時と辛い時の波があります。今までの私ならば、辛い時などは「今体力使うのは得策じゃない。とりあえず歩いて、復活したらまた走ろう。」といったものでした。後続のランナーに抜かれると集中力を切らし「復活したら、また抜いてやるからな」と根拠もなく強がる始末….。そのためペースにもムラっ気がありました。

でも今回はキツい時間帯も「ツラいのは今だけ、我慢だ!」と自らに言い聞かせ、頭を空っぽにして、とにかく走り続けました。多少、本などで学んだマインドフルネスに近い感覚だったように思います。「今ここに集中する」を実践し、他のランナーの動向も全く気にしませんでした。

 

毎年出てるこの大会ですが、100㎞完走と言いつつも本当に走れていたのは90数キロ。残りはほぼ歩きでした。今回は千光寺の登りだけは数100m歩きましたが、それ以外はほとんどを走れたので、ようやく胸を張って「完走しました」と言えそうです。自分にここまで粘れるメンタリティがあったのかと驚きにも近い発見でしたね。

 

あと、40㎞手前ですでに左アキレス腱付近が痛むアクシデントに見舞われましたが、「痛いのは気のせいだ」 と、こちらも脳を騙しつつなんとかゴールまで持ちこたえました。辛くてもなんとか乗り切るウルトラマラソン向けのメンタリティを、ようやく私もすこーしだけ備えることができたのかもしれません。走力の伸びしろはあまり残ってないかもしれませんが、メンタルの伸びしろならまだまだありそうです。普段の練習では鍛えにくい部類なので、せっかく今回のレースで体験した点をしっかりと思い返したいと思います。

 

 

大会当日の模様はまた次回に…。