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まっちゃんの桜の木陰日記

自然豊かな富山を舞台にランニング、サイクリング、そしてカイロプラクティックを施すミドルエイジアスリートの日記

奥三河パワートレイルを振り返る④

ランニング
③の続き

四谷エイドを出てすぐだった。なんと出て300mほどのところで再び脚が攣った。ロードの下りの途中だったが、やはり下りは大腿筋使うからすぐに悲鳴をあげたようだった。ここでもまた5分以上は動けなかっただろうか。エイドを出たばかりのランナーたちに続々抜かれていくのはさすがに凹んだ。「足攣りにはコレだよ」と梅干しを手渡してくれたランナーの方もいました。エイド出たばかりの地点で動けないでいる姿は、やはりただ事には見えなかったようだ。

なんとかストレッチを繰り返し、痛みが和らいだところで再スタート。また再発しないようにと恐る恐る走り出す。また攣ったらどうしよう……そんな恐怖に怯えながらこの後は走り続けることになった。

しばらくロードを進んだあとトレイルに入る。宇連山への登りだ。この登りは本当にキツかった。エネルギージェルはまだたくさん持っていたので、エネルギー切れにならないようこまめに補給したが、足攣りはこの登りでも2度ほど起こった。それでも自分の前を進んでいた女性ランナーに、離されたりまた近づいたりでなんとかついて行く。この方にかなり引っ張ってもらって助かりました。

最後のエイド、棚山高原に着いたのは午後4時を少しまわったあたり。スタートから9時間半が経過していた。ここの関門を午後4時以降に通過するランナーには、ライトの点灯チェックがあった。自分も対象。スタート時には、明るいうちにゴールできる気がなんとなくしてたけど、このペースだとどうやらライトの出番がありそうだ…。そう思ってライトをザック内から取り出し、フロントポケットに入れた。休憩は程々にして結構早くリスタートする。補給が上手くいったようで、まだ体力的には元気だったし、攣った足は止まると冷えて、また再発する気がしたからだ。

棚山高原エイドからフィニッシュまでは、タイムはさほどでは無かっただろうが、順位は挽回できたのではないと思っている。抜かれることよりも、抜くことの方が多かった気がする。最終盤にきて、どのランナーもヘトヘトなのは間違いなかったし、この区間では足攣りがなく、登り以外は走れたってことが要因だと思う。でも、下りでもっと速いランナーもいたし、まだまだ修行が足りんなあ〜。

ラスボスとも言える鳳来寺山を超えるとあとはほぼ下り。だが何度も攣って衝撃吸収ができてない自分の足にはむしろ下りの方がキツく、日没により暗くなり始めたのと重なり、ライトで照らしながら恐る恐る下るしかなかった。それでもトラブル無くペースもあまり落とさず行けたのは、ゴールまで完走できそうだと実感でき、集中を切らさなかったからだと思う。

トータル的に言って、このレースはキツい思いばかりで、大概のレースで訪れるテンションマックス状態は全くなかったのだけど、唯一このあたりだけ少しそれに近い状態になれた。夜の闇とゴール間近という事実が、自分を奮い立たせてくれたのだろう。果たしていつ終わるのかと思われた林道の下りを終え、ロードに出ると川沿いの湯谷温泉街が見えてきた。さあ、いよいよゴールだ。

多くのトラブルに見舞われ、想定よりも遅くなり、自分の実力全てが出せた訳ではないけど、せめてゴールの瞬間は笑顔でテープを切ろう!すでにゴールしたランナーや応援の方の声が周りから聞こえる。すっかり暗くなっていたけど、ゴールゲート付近は煌々と明かりがついていた。まさしく闇の中から光の門へ飛び込むシチュエーション。タイムも順位も関係ない!無事にゴールできることが何より嬉しかった。
午後6時48分、奥三河パワートレイルをゴール!実に12時間18分を要し、制限時間は残り40分ほどしかなかった。ゴール直後、レースディレクターの石川さんから完走記念メダルをかけてもらい握手。いやーこんなタフなコース、よくぞ作ってくれましたね。でも、走破できました。そんな言葉を交わして完走メダルをもらいました。悔しさと達成感、両方が去来した奥三河のゴールでした。


⑤に続く