まっちゃんの桜の木陰日記

自然豊かな富山を舞台にランニング、サイクリング、そしてカイロプラクティックを施すミドルエイジアスリートの日記

2019年の夏山はこれで終わりでも構わない!念願の猫又山へ行ってきました。

半月板の手術が控えているため、2019年の夏山登山はおそらくこれがラスト!今年の夏は短かったな…

 

入院+手術直前に選んだ山は、昨年も同時期に挑み撤退した猫又山です。この山を登らずして今年の夏山を終わりたくないなーと考えていました。幸い梅雨も明け、天気も持ってくれそうです。

この猫又山は今回同行する彼女が憧れた山。単独ならさほど問題なく行けると踏んでいましたが、女子を連れて行くとなるとかなり難しい山になります。装備をしっかり整え、直前までヤマレコ、YAMAPといった登山記録をチェックしました。

8月3日、いざ出陣です。

 

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朝5時、馬場島のゲート前に車を停め、ブナクラ方面へ歩き出します。行きは気になりませんでしたが、帰りはこの林道がとてつもなく長く感じました。ものすごい数の虫がまとわりついてきます。

 

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30分ほど歩くと大猫山に向かう登山道入口に着きました。今回は大猫山を経由して猫又山、そしてブナクラ峠へ下り馬場島へ戻るルートを巡ります。このルートはほぼ全域で藪が濃く、登山道が分かりづらいです。山初心者は控えましょう。山を嫌いになるレベルかもしれません。

 

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しかし登り始めはしっかりと登山道が出てます。なるほど、急登ではあるけれど苦戦するほどではないですね。

 

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でもその斜度はなかなか緩くならないし、次第に岩や木が登山道を塞ぐようになってきました。日が昇り暑さも重なり、なかなかペースが上がらなくなります。

 

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目印のリボンが見えますでしょうか?あんなところを進まねばなりません。

 

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背丈を越えるほどの藪を掻き分けて進みます。なんて面倒な山だ。

 

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ところが、後ろを振り返ると朝日に照らされた剱岳と北方稜線、早月尾根が目の前に飛び込んできます。こりゃすごい迫力だ!

 

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クタクタになりながらも大猫平までやってきました。ようやく傾斜が緩み、歩きやすい箇所もちらほらと出てきます。この辺りは池塘も現れ、花々に囲まれた別天地でした。しかし大猫山までは、まだ目の前の尾根まで登らなければなりません。

 

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同行してた彼女もそろそろ疲れを訴えてきました。剱を眺めしばしの休憩。疲れは多少癒えたかな?

 

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東芦見尾根まで登ると大猫山までは尾根づたいを歩きます。ガスが出てきて視界は遮られるようになってきましたが、雨の心配はありません。涼しくなってむしろ良かったかも。でも彼女の疲労もストレスも溜まってきて、あきらかにペースダウンしてきました。頑張れー!

 

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ピークがわかりづらい大猫山でしたが、この辺りかな?と思われる草原でランチにしました。大猫山にちなんだ猫皿に特製ステーキを切り分けます。美味しくてパワー&エネルギーが充電されました。肉の威力はスゴい!

 

実はこの大猫山まででかなりの時間を使い、猫又山までは行けたとしてもかなり下山が遅くなることが確実でした。それでもここまで来て猫又山を諦めたくないという彼女の気持ちは固く、帰りはヘッドライト覚悟で猫又山を目指すことに。ならば精一杯エスコートしますよ。

 

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おっと、その前に大猫山で記念撮影します。5月の細蔵山以来、3ヶ月ぶりの63山目でした。

 

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快適そうなところばかり撮ってますが、こんな箇所は多くはありません。大猫山から猫又山へのルートはここも藪が多く、かなりのストレスを感じる尾根です。なかなか近づかない猫又山に焦りながらも、ゆっくり確実にピークに向かいます。

 

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山頂直下のカールに来ました。ここまで来れば登頂は目前です。「もう歩けない」と弱音を吐く彼女を励まし、なんとかラストの数百メートルを登ります。

 

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片道9時間の長き登山の末、ついにやりました!猫又山に登頂です。2人の顔に涙が溢れます。待ち焦がれた山頂のお地蔵さまにもようやく会えました。

 

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64山目、ようやくたどり着いた猫又山は一生忘れない登山になりました。帰りのことを考え、山頂での時間は短かったけど、本当に充実した時間でした。猫又山よ!苦労させてくれたなぁ。

 

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あまりに長時間なので崩れてしまったけどパンケーキを2人で食べました。こちらも猫又山にちなんだ猫ローソクでお祝いです。

 

さて、山頂での充実した時間のあとは下山です。目標は達成したとはいえ、無事家に帰るまでが登山です。ここからも、長く大変な思いをして下山することになりました。

 

 

長くなってきてので、下山した内容は次に続きます。