春の訪れが一ヶ月は早い?雪解けが進む六谷山へ
さて、富山百山も進めないと!
先月の黒菱山に続き、「夏道あるんだけどアプローチが大変そうだから、冬季限定ルートで行けないかな?」的な山を狙いました。今回は岐阜との県境にそびえる六谷山(1,398m)です。すでに踏破してるキラズ山から稜線が延びていることが確認できたので、雪があるこの時期にその稜線を辿って山頂を目指します。
しかし、取り付いた地点ではほとんど雪が消えています。仕方ないので序盤はスノーシューを手に持って登ることに…。踏み跡っぽいのがあるのが救いです。
標高400m辺りまで来てようやく雪が現れてくれました。スノーシューを装着しますが、この辺りだとだいぶ溶けているので落とし穴みたいにズボズボハマります。景色も単調で全然楽しくありません。
それでも高度を上げ続けると県境の尾根に到着です。標高750mあたりでしょうか。陽も当たり眺めが良くなり、雪も増えて一気にテンションアップです。
ここの尾根は広くてとても快適です。急坂もなくジワジワと登り続けるんですが、本格的登山がご無沙汰だった私には地味にキツイ…。登坂力は山に来ないとあっという間に失われていきますね。定期的に行かないとダメだぁ。
登り始めてから2時間でキラズ山に到着です。2年前は別ルートでしたが、その時も冬に来たので、「山頂こんな感じだったなぁ〜」と思い出したりしてました。天気良いので立山連峰が綺麗に見えます。
キラズ山からこの日の目的地、六谷山の反射板が見えました。まだまだ先は長い…
地図とコンパス、スマホのGPSを駆使してルート外さないように稜線をつたいます。まずもってトレースはないだろうと思っていたんですが、目の前に踏み跡が…
どうやら足型からしてカモシカですね。足跡の主とはこの後出会いましたが、あっという間に谷に下りていきました。
右手には黒部五郎岳や笠ヶ岳、乗鞍岳が。ルートを確認しながらも、顔を上げると絶景が広がっています。
これこそが雪山歩きの醍醐味!って風景です。
反射板の所まで来ました。この先のピークが六谷山です。ここまで約3時間半。
山頂では薬師岳が目の前に飛び込んできました。その雄姿をバックに59山目の記念撮影です。
六谷山は一等三角点の山。この素晴らしい景色を独り占めするなんて、なんとも贅沢な時間でした。
山頂で昼食を食べた後は下山開始です。来た道を戻ったんですが、キラズ山への登り返しが多少キツかったのと、標高下げるとドンドンと雪面が柔らかくなっていました。この日の気温上昇でさらに雪解けが進んだようです。まだ2月なのに、こんなに雪が少なくていいんだろうかという気になります。おそらくこのルートも、来週あたりはもっと藪が増えそうですね。この日行けて良かったです。
下山途中にも感じたんですが、空の空気も冬の引き締まったそれではなく、春霞のフワフワした感じでしたね。平野部ももう雪は降りそうにないし、今年の富山の春の訪れは例年以上に早そうです。