運動能力遺伝子検査をやってみた。
先月12月に「ハーセリーズ・インターナショナル」という会社の運動能力遺伝子検査をやってみました。検査キットを購入し、送られてきたキットで頬の粘膜を取り、郵送したら後日、専用サイトで検査結果が見られるというものです。
この遺伝子検査では運動に関する三つの遺伝子を調べてもらうことが可能です。その3つとは…
①ACTN3遺伝子・・・速筋、遅筋の割合に関係
②ACE遺伝子・・・血液供給量に調整し運動時の疲労度に関係。
③PPARGC1A遺伝子・・・ミトコンドリアの生成や機能に関係。
の3つです。
これらを調べることによって、果たして自分がどんなスポーツに向いているのかを知ることができます。まぁ、どんな結果が出ようとも、ランニングや登山を始めとする持久系スポーツはずっと続けていくつもりですけどね。ただ、自分に合ったトレーニング方法の構築もできるんじゃないかという期待もあります。さぁ、どんな結果が出たんでしょうか!
①ACTN3遺伝子
R/R型(速筋型)、R/X型(バランス型)、X/X型(遅筋型)の3タイプの中ではX/X型の遅筋型と出ました。持久力を要する運動に適したタイプのようで、マラソンや登山には向いてるみたいですね。なのでこの結果は嬉しいです。日本人の54%はバランス型なんだとか。
あと、調べたところによると、トレーニングによって速筋→遅筋には出来るけど、遅筋→速筋はならないみたいですね。私の場合、長年続けてきた持久系トレーニングの効果で、遅筋割合が高くなったのかもしれません。速筋に戻れないのは少し悲しいですが、年齢的に瞬発力を使う機会は減っていくので構わない気もします。
②ACE遺伝子
I/I型(血管拡張型)、I/D型(標準型)、D/D型(血管収縮型)とあり、私はD/D型と出ました。筋肉へ酸素や栄養素を瞬間的に送る力が優れていて、瞬発力を発揮する運動に適してるとのこと。あれ?さっきと逆だ?こちらは血管拡張型の方が持久系に向いてるようです。
あと、私が属するD/D型は日本人の割合では11%と低く、なおかつトレーニングの効果が他のタイプと比較しても出にくいんだとか…。さらには高強度の負荷ではダメージも負いやすいとありました。血管を広げるよりも狭める力の方が強いので、血管にストレスかけてるのかもしれません。こちらはあまり嬉しくない結果…。
③PPARGC1A遺伝子
体内に取り込んだ酸素からエネルギーを作り出してくれるミトコンドリア。持久力を高めるとはすなわち、体内のミトコンドリアの量を増やすこととイコールです。そのミトコンドリアが増えやすいかまで遺伝子検査で分かっちゃうんですね。
こちらも3タイプあり、私は標準型と出ました。日本人の半分はこのタイプ。あと、運動の中でもインターバルトレーニングがミトコンドリアを増やすのに効果的とも紹介されています。やっぱりラクして速くはならないってことですね。スピード練習をちゃんとやらなきゃダメだぁ。
さて、これらの検査結果は生まれつきの能力なので、今後変化するということはないです。こう言った検査結果を聞くと、ともすれば自分自身の限界を決めてしまったり、人と比較して劣っている部分ばかりに目をやってしまいそうですが、そうではなくて、自分だけの特性を掴み、それを生かす方法を考えるべきでしょう。よく、人と同じトレーニングをしても同じ効果が出ない!という意見を聞きますが、それはむしろ当たり前で、遺伝子レベルで一人一人違う体なのだから同じ効果が出るわけがありません。人と比べるのではなく、自分の体をちゃんと知り、自らに合ったトレーニング方法を構築していくべきでしょう。
さぁ、この結果を踏まえてのトレーニングメニューは……これから考えます。