まっちゃんの桜の木陰日記

自然豊かな富山を舞台にランニング、サイクリング、そしてカイロプラクティックを施すミドルエイジアスリートの日記

今シーズン初冠雪の雪に触れた毛勝山。

富山マラソンの1週間前。秋も深まり、アルプス級の山々への登山は次第に厳しい季節になってきました。今週はゆっくり調整にあてる選択肢もあったんですが、日曜は晴れるとの予報も出てたのでグレードの高い山に挑戦してきました。魚津が誇る日本二百名山、毛勝山(2,415m)に初挑戦です。

 

毛勝山は富山の百山の中でも屈指の難コースとされています。標高差1,800mを日帰りで踏破しなければならず、途中水場は一切なし。登山道から完全に雪が溶けるのは7月末で、その登山道も藪に覆われてることが多いようです。クマの目撃情報も多い山域ですが、今週がラストチャンスかと思い、いざチャレンジです。

 

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登山道の入り口です。

去年の同じ時期に東又ルートから僧ヶ岳に登りましたが、駐車場はそこと同じ場所になります。私が着いた頃はすでに10台くらいの車が…。私と同時にやってきた年配男性は僧ヶ岳方面に登っていかれました。毛勝山の往復コースタイムは約12時間。今の時期ならば暗いうちからスタートするのが当然でしょうから、8時頃に毛勝山に登り始める私は、他から見れば危なっかしい人なんでしょうね。

 

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登り始めからいきなりの急登です。登り始めは肌寒さも感じましたが、一気に心拍数と体温が上がります。ただ、心配された藪はうるさくありません。道もしっかりついているので、道迷いの心配もなさそうです。地図とコンパスも持参して行きましたが、地形の確認に使用するのみでした。

 

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稜線に出ると左手に僧ヶ岳と駒ヶ岳が見えてきました。上から次第に紅葉が進んでいるのがよく分かります。いい眺めだぁ。

 

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稜線上ではなだらかな道とロープを使う急登を繰り返し、徐々に高度を上げて行きます。中腹あたりは紅葉も見事でした。

 

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標高も2,000m近くなると霜柱を見かけるようになりました。今朝の冷え込みでできたようです。この辺りでこの日初めて他の登山者に会いました。

 

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モモアセ山を超えたあたりからは後立山連峰の大展望が見えてきました。白馬岳や唐松、五竜鹿島槍などの山々が一望です。山頂付近は白く雪が降ったようですね。

 

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毛勝山のピークが見えてきました。こちらも雪化粧してますよ。

 

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2,100mあたりの草原地帯。楽園のような素晴らしい景色です。

 

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山頂手前の最後の登りからは雪が出現です。カチカチに凍ってて、登りはさほど問題ありませんでしたが帰りはおっかなかったです。

 

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スタートから2時間53分で登頂です。この日はザックを下ろしたり腰かけたりする休憩はとらず、補給も歩きながら摂りました。3時間切りは出来過ぎですが、これも登山道が整備されてたお陰です。

山頂では5〜6名の先客が絶景を堪能されてました。私もタオルを掲げ記念撮影、これで55山目です。

 

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カメラ撮影を頼んだ方がまるでカメラマンのように、「あっ、いいですね〜」や「次はあちらをバックにどうです?」と、たくさん撮ってくださいました。逆光ではありますが、剱、猫又、釜谷をバック撮ったこの一枚もお気に入り!

 

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この日は風もなく、まさしく最高の登山日和。お昼ご飯の時間も含め、1時間くらいは山頂でのんびりしてました。下山を開始した時は本当に名残惜しかったですね。

 

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中腹あたりの紅葉。

下山は約2時間20分ほどでした。下りが苦手な私…。登りに比べ所要時間も短縮できてないし、この日は5回くらいは滑って転びました。天候は晴れてましたが、樹林帯では足元湿ってら箇所がたくさんあって、木の根で滑ることが多かったです。幸い怪我はなく、後半は下半身に疲労を感じつつも無事下山できました。

 

コースタイムの半分以下で往復できたのは自信になりましたが、これは条件に恵まれた様に思います。まずは登山道の整備がなされていたことです。藪を漕いで進むのは時間もかかるし、ストレス掛かりまくりですからね。あと、涼しい時期だったので持っていく水の量も少なくて済みました。今回は約1.2ℓで問題ありませんでしたが、夏場ならばその倍は必要かな…?もちろん、晴れて風が吹いてなかったというのが最大の要因でしょうね。

 

アルプス級は今シーズンラストかもしれませんが、本当に素晴らしい登山となりました。ただ、足を思いの外酷使したようで、今日現在まだ筋肉痛です。今週末の富山マラソン、大丈夫かな?