まっちゃんの桜の木陰日記

自然豊かな富山を舞台にランニング、サイクリング、そしてカイロプラクティックを施すミドルエイジアスリートの日記

負釣山で野生を体験。大人しく撤退しました…。

9月になってもまだまだ暑いんですが、先月までのような猛暑からは少し落ち着いた感じがします。信越まであと2週間なので、疲れも残さないようにと低山を選び、百山チャレンジにもアタックしてきました。

 

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この日挑戦したのは入善町舟見地区から登る負釣山(おいつるしやま・おいつりやま)です。標高959mと手頃ですが登山口までの林道が土砂崩れで塞がれていて、約2㎞手前から歩いて行くことになりました。まあ、これくらいの負荷があった方がトレーニングにもなるな…と逆に好都合だと考えていたんですけどね。でもその影響でしょうか?他の登山者は全くいませんでした。

 

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ガイドブックにも人気の山という紹介がされていて、登山道はとても整備されています。登山者が多いと自然と道も整いますね。いきなりの急登から始まりましたが、これくらいは余裕だなーとズンズン先を急ぎます。

 

一合目を過ぎて間も無くの箇所、登山道の真ん中にある動物の糞を見つけました。別に糞自体は珍しくないんですが、道の真ん中にある事に私は?となり、「あまり道の真ん中では見ないんだけどな…」と思いつつも、入山してる人が少ないから動物も近くに来てるんだなと理解する事にしました。

 

そこからさらに100mほど進んだところで、今度は左側の藪の中から聞き慣れない音が聞こえます。ドドドドーッという明らかに人工の音ではない初めて聞く音が!「なんかいるな!」ととっさに感じた私はすぐさま引き返し、先程の糞があった辺りまで戻ってきました。このあたりで心臓はバクバク、身体中から汗がタラタラと流れて行きます。もちろん、登山がキツくてじゃなく「もしかして…クマ?」という緊張感からです。

 

実はこの日、熊鈴は携帯していませんでした。行きの車内で忘れた事に気付いてましたが、そんなに大事とも捉えておらず、まあ大丈夫でしょうと判断しそのまま入山したんです。

「まさかこんな事になるとは….」と感じつつも、忘れてきたものは仕方ありません。でもまだクマと分かった訳じゃないからこのまま撤退はしたくありません。

 

そこで手を叩き、スマホで音も鳴らしながら再度ゆっくりと登り始めました。するとどうでしょう、先程音がしてた場所からは何も聞こえません。その場をすんなり通過して、きっと向こうも嫌がって遠ざかってくれてんだなーとホッとしたその瞬間でした。30mほど進んだところからまたさっきと同じ音が聞こえます。

 

はい、今度は完全に撤退しました。一度ならず二度も同じ音を聞いてしまい、しかも移動してるとなれば疑いようがありません。おそらくは向こうの警戒音だったのでしょう。鉢合わせて取り返しのつかない事態になる前に、今回は潔く撤退です。

 

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よくよく見れば、林道や登山口に至るまでの道でも「熊、出没注意」の張り紙があちらこちらに張ってありました。やっぱりこの山は出るんですね。多くの登山者が訪れているならば向こうも避けるんでしょうけど、林道が塞がってて登山者が激減してる(入善町のホームページでは登山を控えるよう周知されてる)から、熊にとっても自由に動き回れるのかもしれません。

 

でも、実際の姿を見なくて良かった!もし目撃してたならすっかり怖気付いてしまい、しばらくは山に行けなくなった事でしょう。効果のほどは疑問視されてますが、次回からはちゃんと熊鈴持っていきます!あと、撃退スプレーもあった方がいいのかな…?でも確か、すげー高かったような…。