まっちゃんの桜の木陰日記

自然豊かな富山を舞台にランニング、サイクリング、そしてカイロプラクティックを施すミドルエイジアスリートの日記

記念すべき50山目!立山連峰大縦走(2日目)

翌朝は4時くらいに目が覚めました。とは言いつつも、テント泊&シュラフは私、熟睡できた試しがありません。だいたい1〜2時間おきに目が覚め、寝たり起きたりを繰り返し朝を迎えるのが定番で、今回もそうでした。寝返りを自由に打てないのが熟睡を妨げてるんだろなと思ってるんだけど違うかな?

でも今回、寒さは凌げました。ダブルウォールテントだったことと、8月の上旬という一年で最も気温の高い時期だったことが要因でしょう。化繊シュラフ(OMMのマウンテンレイド1.0)とSOLのエスケープヴィヴィの組み合わせで十分でした。長袖のベースレイヤーとダウンジャケット着たのも効果あったと思います。

 

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のんびり朝ごはんを食べ、テントを撤収してたらあっという間に6時ごろになってました。この日の朝は晴れてて澄み切った空気が清々しいです。出発前に山小屋のトイレで用を足し、水を補給してからテン場を後にしました。ちなみに私、テン場では一番遅い出発でした。みなさん早い!というよりは私が遅すぎ⁈

 

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スゴ乗越小屋を出てすぐに見えた雲海。富山平野を覆い尽くしていました。まさしく雲の海。鍬崎山が島のように見えます。

 

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この日の最初のピーク、「スゴの頭」に到着です。なかなかの登りでした。BBTの中継班をはじめ、私より先に小屋を出た人たちをここの登りでパスして行きました。奥に見えるのが、これらが向かう越中沢岳です。

 

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スゴの頭から越中沢岳への登りは道も荒れていて中々大変です。体力的にも元気だった私はそれなりのペースで進めましたが、BBTの中継クルーがここを登るのは大変だろうなと容易に想像がつきました。でも天気が良くて見晴らしがいいのが心を軽やかにしてくれます。

 

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スゴ乗越小屋から1時間40分。ついに富山の百山チャレンジの50山目、越中沢岳に到着です。山頂は誰もおらず、360度のパノラマを1人独占してました。

バックに昨日登った薬師岳を従え記念撮影です。区切りの50山目に相応しく、素晴らしい展望でした。

 

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スゴ方面からの越中沢岳は急登でしたが、立山、五色ヶ原方面からのアプローチならば、なだらかな草原が広がっています。目の前にはこれから向かう鳶山がそびえていました。こちらが51山目になる予定です。

 

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越中沢岳から1時間、51山目の鳶山にやって来ました。ここまでの稜線歩きで人に会うことが滅多にありません。本当に静かな山旅となりました。富山に居ながらこんな景色に出会えるなんて!

 

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鳶山から降ると五色ヶ原山荘が見えてきました。五色ヶ原はまさしく天上のお花畑。整備された木道をのんびりと歩きます。山荘では菓子パンをゲット。その場でたいらげ、山荘のお姉さんに水を補充してもらいました。

 

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安土桃山時代越中を治めた武将、佐々成政が「さらさら越え」で越えたとされるザラ峠です。崩壊が進む立山カルデラを突っ切って真冬に登ってきたなんて本当なんでしょうか?でもロマンある話ですよね。

 

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ザラ峠から見上げた獅子岳への登り。個人的にはここの登りが一番の核心部だった気がします。地図ではさほどの登りとは感じなかったため、目の当たりにすると閉口しました。「聞いてないよー」的な感じですね。

 

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それでも足が止まったりすることはありませんでした。そろそろ空腹を感じつつも獅子岳をクリアし、雪渓の残る鬼岳東側も順調に越えていきます。

 

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この旅のラスボスは龍王岳でした。まさしくドラクエみたいな響きです。この山、室堂側から登ると浄土山からすぐそこなんですが、五色ヶ原方面からだと「あんな険しい山登れるの?」といった風貌です。幾多もの山を越えてきてのラストの登りは堪えました。

 

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それでも無事浄土山までたどり着きました。ここまで来ると多くの登山客に出会うようになります。一の越経由で室堂に向かうルートもありましたが、県内の小学校の立山登山シーズンと重なり、かなりの児童が歩いていることが予想されたので、室堂山経由で降りることにしました。

 

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室堂山から、今回歩いてきたルートが一望できました。薬師岳はすでに雲の中ですが、この日歩いた越中沢岳や五色ヶ原がよく見えます。これらの山々を眺めながら、ここまで残してあったアルファ米のチキンライスを食べました。

 

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午後1時半、室堂ターミナルにゴールしました。平日にもかかわらずすごい人出で、さっきまでの静かな山歩きがウソのようです。山奥から上京した田舎もんが、1人東京の大都会に放り出されたような心境でした。どこもかしこも人、人、人です!特にターミナル内は小学校の団体もいて大混雑でした。

 

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帰りのバスまで時間があったので、ターミナル内の喫茶店でシフォンケーキと水出しコーヒーのセットをいただきました。疲れた体にケーキとクリームの甘さが沁み渡ります。出てきた瞬間は「でけーな!」と思いましたが、ペロリとたいらげました。水出しコーヒーもあっさりしてて美味しかった!

 

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帰りのバスの中からも見事が雲海が見えました。平野の方は雨も降って、スッキリしない天気だったみたいですね。今回は雲の上の楽園で過ごした二日間でした。

 

2日目の行程

距離 14.7㎞

時間 6時間21分

獲得標高 1,555m

 

夏の間にまだまだアルプス行きたいなぁ