まっちゃんの桜の木陰日記

自然豊かな富山を舞台にランニング、サイクリング、そしてカイロプラクティックを施すミドルエイジアスリートの日記

ピークを手前に断念した50山目。

毎日暑いですね。西日本を中心に猛暑が続いていて、富山はそれよりはマシかもしれませんが、それでも例年よりはうんと暑いです。こんな日々がまだしばらく続くんでしょうね。東京オリンピックまであと2年という周知がなされてましたが、2年後もこんな暑さの中で開催されたら、間違いなく評判良くないでしょうね。アスリートたちもパフォーマンスは低下しますし、観客も大変です。本当に大丈夫かな…?

 

さて、私の富山の百山チャレンジですが、先月の通算49山目の唐堀山以来、その歩みが止まっています。その間、黒部五郎や鍬崎山、大日岳などには行っているので山を楽しんではいるんですけどね。

別に、せっかく区切りの50山目はメジャーな山にしようか?とか、思い入れのある特別な山にしようか?などと考えているわけではありません。でも多少はあるかな…?

 

実は先週の土曜、50山目を狙い毛勝三山の一つ、猫又山に挑んできました。しかし結果から言うと、時間切れのため途中で引き返してきたんですよね。おそらく単独なら問題なく往復できたかなと思うんですが、この日はお連れさんもいたので…。

 

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登山道は馬場島からです。剱岳の早月尾根が有名ですが、今回ははっきり言ってマイナールート…。

 

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覚悟はしてましたがこのルート、今までのメジャーな登山道と比べると道がかなり荒れてます。写真の道はかなり快適な部類です。ほとんどが藪に覆われて、途中で何度もルートが合ってるのか不安になりました。

 

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ブナクラ峠までは何度も沢を渡渉します。覚えいるだけで3回はあったかな…。でも沢の水は冷たくて美味しかった!

 

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ようやくブナクラ峠が見えてきました。ずーっと背丈以上の藪だらけだったので、視界が開け峠が見えた時はホッとしましたね。

 

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峠直下の岩場をよじ登り、ブナクラ峠のお地蔵さんにご挨拶。この日目指す猫又山は左手、右に行くとこちらも富山の百山、赤谷山へ行きます。

 

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ブナクラ峠から猫又山まではコースタイムでまだ3時間もかかります。ここまですでに4時間近くが経過。さらに急登が続くとあって、ピークまでは厳しいかなと思えてきました。

 

ガイドブックによると猫又山の往復は約12時間の長丁場。間違いなく上級者コースになります。登りに7時間以上掛けていては、日没に間に合わなくなる可能性があります。通常、下りは登りよりもタイムが短縮できますが、この登山道に関しては荒れ具合や藪の感じから言って、そんなにスピードが上がるとは思えません。ましてや連れの方(彼女)は下りが苦手…。タイムロスを取り返そうとしてオーバーペースになり、怪我するというのが最も怖いシナリオでした。

 

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悔しいですが、今回はブナクラ峠から1時間ほど登ったところで引き返してきました。朝は晴れ渡っていたんですが、お昼頃になり山頂にガスが掛かってきたことも判断理由になりました。

普段あまり弱音を吐かない彼女も、撤退の判断に素直に従ったので、本人もキツかったんだと思います。

山は逃げないからまた来たらいいよ!

 

下りの行程では疲れからか道迷いもしてしまい、彼女とはぐれてしまうトラブルも経験。事なきを得ましたが、本当に怖い思いをお互いがしました。山岳トラブルの多くが、疲れが溜まり集中力が欠ける下りで起きるという事を、身を以て思い知りました。山はやっぱり舐めちゃいけないね。

 

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往復10時間かけて林道まで戻ってきました。この間お会いした登山者は3組だけ…。登る人が少ないから藪だらけなのか、藪だらけだから登る人も少ないのか…。とにかく手強い山でした。

 

さて、区切りと思った望んだ50山目でしたが、今回は先延ばしとなりました。このチャレンジは誰かと競う訳でもなく、私個人がマイペースでやっているので全然焦りはありません。むしろ今まで知らなかった富山の山々を、このチャレンジを通じて体験していくことを最大目標にしてるので、またこの山に来るチャンスをもらえたと思っています。

繰り返しになりますが、おそらく私の単独登山ならばあっさり到達してかもしれません。その点は彼女も承知してるようで、「もっと装備や体力、下りのスキルを身につけてまたチャレンジしたい」とのこと。そうそう、その意気だ!ヘタしたら山を嫌いになるレベルの行程だったので、その言葉を聞けたときはホッとしたよ。

 

こうなったら50山目はどこにしようか…。