富山にもあった大倉山。ジャンプはしないけど眺望は抜群。
「大倉山」って聞くと札幌にあるスキージャンプ台を思い浮かべますが、同じ名前の山が富山にもあります。こちらはれっきとした富山の百山。登山口への看板にも富山の百山であることが案内されてました。このチャレンジをやるまで、私も知らなかった山ですが…
大倉山の標高は1,443m。おそらく1,000m以上には残雪も多くあると踏んで、アイゼンとストックも用意です。前回の医王山と違い、今回は登山道までスムーズに辿り着けました。
だいぶ手前の林道から歩き始めた私。30分ほど歩いてようやく到着した登山口にはこんなに分かりやすい⁈地図が!ザックリしすぎじゃない?
大倉山はいきなり中々の急登から始まります。ロープが設置されている箇所も多く、アップがてら手前から歩いてきた私はさほどキツさは感じませんでしたが、ここから歩きはじた方々は一気に心拍数上がるでしょうね。しかも薮が多少うるさい箇所もあり、整備が行き届いている感じではないです。雪解けしたばかりで、山開きもまだですからね。このあたりは理解した上で登りましょう。
標高を1,000mを超えた辺りで稜線に出ます。ようやくすこしなだらかになりました。この辺りで残雪が姿を現し、前方には今から向かう大倉山の姿が!
しかし残雪があったのはほんの一部分だけです。雪解けが進んだらしく、ここから先も普通に夏道を歩けます。「こりゃ山頂まで雪無いのかな…?」と思っていたら、
標高1,300mを超えた辺りで、ようやく本格的な残雪が登場しました。持ってきたストックを組み立て、先行者のステップをそのまま使わせてもらいます。
正直な話、いきなり急登から始まるわ、道もまだ荒れているわ、木々に遮られ展望は開けないわで、あまり楽しさを感じていない登山だったんです。でも山頂付近まで来ると一気にテンションが上がりました。
岩と氷の殿堂、剱岳が目の前です。北方稜線や早月尾根がよく見えますね。その迫力に思わず息を呑みました。
山頂付近は一面の雪の大地で、先に歩き回れます。3〜4組の先客がお昼ご飯や休憩の真っ最中でした。私も適当に雪面に腰を下ろしお昼ご飯です。
食べ終わった後、登頂を記念してタオルを掲げます。
山頂では女性三人組の方々も「剱岳はなんて男前なの…」とその雄姿に見惚れている感じでした。なので私の写真のバックも毛勝三山と剱にお願いしました。この名優たちの前に立てば、誰だってカッコ良くなれる?
あと、このタオルで写真撮っていたら、70代くらいと思われる男性の方から「面白いの持っとるなぁ。そのタオルどうしたんや?」と興味を引きたようで声を掛けられました。この山に登ろうなんて人は、おそらく富山の百山を知っている(もしくは意識している)方でしょう。自分でデザイン考えて作ってもらったと話すと、「そりゃええな」と好印象?を持ってもらったようです。
帰りは急坂に気をつけながらも、ストックを駆使して無事下山しました。着地衝撃の緩和にストックは役立ちそうですね。実はそれでも翌日にはお尻が筋肉痛になりましたが…
これで富山の百山は48山目をクリア。折り返しまで間も無くです!