まっちゃんの桜の木陰日記

自然豊かな富山を舞台にランニング、サイクリング、そしてカイロプラクティックを施すミドルエイジアスリートの日記

100マイルじゃなくても最高だった信越五岳2017 ⑤赤倉〜黒姫

赤倉エイド到着時には、スタートからすでに14時間以上が経過していました。この時点で自己最長の走行時間を更新です。

赤倉エイドには私の彼女が応援に駆けつけてくれていました。車の運転が得意ではない彼女は、富山から新幹線や在来線、バスを乗り継いでここまで来てくれていたんです。その姿を見た時、私はようやくここまで来れた安堵感で一気に体の力が抜けていきました。おそらく1人ならば気を張ったままだったと思いますが、安心したんでしょうね。涙こそ出ませんでしたが、かなりの感動でした。

ここではエイド食はもちろん、差し入れてくれたゼリーやおにぎり、そして胃腸薬をもらい、しっかりと回復させました。少し休みすぎた気もしましたが、今になって思えばこの判断は正解だったようです。

 

赤倉から黒姫までは15㎞ほど。コース図を見ても大きなヤマ場はなさそうなので、とりあえずゴールはできそうかなとこの時点で確信しました。そしてここにきて私のハートと体調は絶好調!後続のランナーにパスされることはほとんどなく、前を行くランナーを1人2人と交わしていきました。自分でも、なぜこんなに走れるんだろ?と不思議でなりませんでしたが、しっかりエイドで回復できたことと、夏場のトレーニングの成果だったのかもしれません。気持ちよく、ゴールへと進んでいきました。

 

そして、ゴールの7キロ手前からは110㎞に出場のランナーたち(今回は52㎞に短縮)と合流。一気に賑やかになって同じゴールを目指します。歩いている110㎞の選手の横を、走って抜いていくと、「あっ、100マイルの人だ。スゴい…」と声を掛けられ思わず有頂天に!自分に自信が持てるとは、まさにこのことかと実感しました。

 

しかし、ラスト3㎞あたりからは、110㎞の選手たちが一斉にスパートを掛け始めました。周辺にいた同じ100マイルの方と私は、そのスパートについて行けず取り残されます。その方と、「ウチらとは条件違うからね〜」と苦笑いしながらも、「そうは言っても悔しいなぁ〜」とお互いを慰め合い⁈。結局はこの方と一緒にゴールまで並走することになりました。

さあ、いよいよゴールです。メールで彼女が、黒姫に先回りして待っていてくれていることを教えてくれました。本当にありがたい!

今回は、当初目標にしてた100マイル先のゴールテープではなかったけれど、本当に充実感溢れる瞬間でした。実にスタートから17時間7分掛けて、黒姫のゴールに到着です。長かったようなあっという間だったような、夢を見てるような時間でした。

 

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一緒に旅をした142番のゼッケンは一生の宝物です。

 

 

ゴール後、黒姫エイドでもたらふく食べてしまいました。エイド食はもちろん、彼女が用意してくれていたレトルトカレーもたいらげ、大満足。シャトルバスで斑尾エリアまで戻り、温泉に浸かり、戦いの汗と疲れを洗い流しました。

 

その後、彼女を新幹線の駅まで送り、私はこの日は赤倉温泉の宿で後泊です。

 

閉会式と、このレースのまとめは次回に…