まっちゃんの桜の木陰日記

自然豊かな富山を舞台にランニング、サイクリング、そしてカイロプラクティックを施すミドルエイジアスリートの日記

100マイルじゃなくても最高だった信越五岳2017 ④アパリゾート〜赤倉

アパリゾートを出ると、細かなアップダウンを繰り返しながら、徐々に下っている感覚はありました。「早く明るくなってほしいなー」と思いつつも、9月の中旬にもなると朝5時を過ぎないと明るくなってきません。しかしちょうどトレイルを抜け、田園風景が広がるロードに出たあたりから夜が明け始めてきました。

 

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このまま明るくならないんじゃないかとさえ思われた、長い夜がようやく終わろうとしています。昨晩7時半のスタートから約10時間、こんなにも長い夜間走は初めての経験でした。刻一刻と明るくなっていく風景に溶け込みながら走るのは、なんだか不思議な感覚でした。

 

道はしばらくロードが続きます。田園風景を過ぎると、川沿いの林道をひたすら進むコースに出ました。個人的にはここも結構キツいパートでしたね。アパリゾートエイドで取ったエネルギーが底をつき始め、どうにも足が動きません。明るくなってきたら眠気はすっかり抜けてきたので、意識はハッキリ!それだけに思うように進めないことが、もどかしくて仕方ありませんでした。

 

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青年自然の家に向かうロード区間です。この辺りまでで、結構な数のランナーたちに抜かれてしまいました。走る、歩くを繰り返すのですが、どうしても歩く区間が長くなってきます。

 

さらにショックだったのが、自分のGPS時計では、自然の家エイドまではあと1キロくらいと思っていた地点で、スタッフの方に「あと5㎞くらいかな」と言われた事です。つまりあと30分以上は確実に掛かります。このままではハンガーノックも起こりうると思われたので、食欲減退気味でしたが、バックから「山よりだんご」を取り出し、3、4切れをゆっくりと食べました。

するとどうでしょう!途端にまた足が動き出しました。炭水化物おそるべし…エネルギーに転換されるの早過ぎます。これでまた生き返りました。

 

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だらだらと登って行った先にやっとで到着した妙高青年自然の家。地図表示では71㎞地点とありましたが、私のGPS時計では75㎞でした。ここでも結構な時間を休みましたね。25分は滞在したんじゃないでしょうか?それくらい疲れを感じていましたし、でもしっかり補給を摂りました。

 

自然の家を出ると、藤巻山という山に向かいます。この山、信越五岳にはカウントもされない1,000mにも満たない山でしたが、なかなかに手強かったです。エイドでしっかり補給をした私は、足も動くようになりさほどのキツさを感じませんでしたが、他のランナーたちは明らかにウンザリしている様子。この区間でそこそこ順位を上げさせてもらいました。私もこの辺りで、しっかり食べれてさえいれば、ゴールまでなんとかなるのかなと思えてきました。

 

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多くのランナーが苦しめられた藤巻山。

 

青年自然の家の補給が上手くいった私は、しっかりと動き続けれました。藤巻山のあとのロード区間でもペースは一定をキープできて、いよいよ赤倉エイド手前の標高差400mの登りに差し掛かります。この登りの途中で、このレース初めての雨に見舞われました。まあ、でもここまでよく天気は持ってくれましたね。台風が接近してるのは分かりきっていた事なので、ようやく降ってきたか!くらいにしか感じていませんでした。しかし、その雨もすぐに上がります。草木を濡らす程度で、トレイルはほとんど乾いたままでした。

 

ゲレンデらしきところを延々と登るのは、さすがにキツかったですが、それでも結構頑張れているなと自分でも感じていました。それでもスタッフの方が最高地点を教えてくれた時は、ホッとしましたけどね。でも私にとってはここからの下りがヤバかった…。下りきったところが赤倉エイドと教えてもらい、実際目でも確認できるんですが、下れども中々近づいてきません。そのうちに腿の筋肉が悲鳴をあげてきました。

 

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そのゲレンデの下り途中でギャラリーの方に撮っていただきました。10時間前に真っ暗闇のピークを踏んだ斑尾山野尻湖がバックです。

 

 

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しんどいとは言っても下りなので、全く足が止まるということはありません。自分の下りのスキルの無さにウンザリしながらも、赤倉エイドに到着です。エイドに到着した瞬間、なんだか全身のチカラが抜けていきました。

 

 

続きます。