まっちゃんの桜の木陰日記

自然豊かな富山を舞台にランニング、サイクリング、そしてカイロプラクティックを施すミドルエイジアスリートの日記

ついに山頂ゴールが実現!第20回立山登山マラニックを完走(前編)

立山登山マラニック

 

富山に生まれ育ったランナーであり山好きの私としては、この大会の完走はどうしても達成させたい悲願でした。去年、一昨年と連続出場しましたが、いづれも悪天候のため山頂の雄山までは行けず室堂がゴール。それでもそれなりの達成感はありましたが、やはり真のゴールを成し遂げたい気持ちはこの一年間持ち続けていました。聞くところによると、山頂ゴールはもう15回大会から遠ざかってるとのこと。自然が相手なので仕方のないことではありますが、毎年この時期はどうしても雨が多いみたいですね。

 

前日までは大雨でした。そして当日のスタート地点へ向かってる車の中でも、激しく雨が打ちつけます。絶望的な気持ちになりつつも、予報では回復傾向とあったので、それを信じて祈り続けました。幸いにも受付をしたあたりから、小雨にはなってきました。

 

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スタートは早朝4時。まずは恒例の富山湾の海水にタッチ!意外に温かいです。海抜0mを確認してスタートしました。

 

最初の1時間くらいは暗い中走るのでヘッドライトを点けて走ります。弱い雨が降っていましたが、この時点でほとんど気にならず。逆に涼しくてありがたかったですね。

 

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20㎞の岩峅寺エイドを過ぎ、高台に出たあたりから徐々に雲が切れ、立山連峰が見えてくるようになりました。目指すべき雄山山頂もハッキリと確認できます。今年こそは山頂まで行けそうかなと思えてきました。

 

32キロあたりの芦峅寺からは晴れ間も覗き、立山がくっきり拝めます。走りながらなので大会本部側の決定は知る由もないですが、このあたりで山頂ゴールを確信しました。芦峅寺の私設エイドで知り合いの方がボランティアをされていましたが、「全然ツラそうじゃないよ!」とのこと。「山頂に行けるのが嬉しくて仕方ないから」と答えました。そう、まさしくその言葉通りでした。

 

 

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立山駅エイド到着は7時45分頃。体力を使い過ぎることなく、ここまでは順調です。そしてここから称名エイドまでの約8キロが、この大会でのもっともキツい区間になります。

その先の八郎坂や、高原道路、一の越から雄山までの区間をキツいという人もいますが、私にとっては去年も一昨年もここが最難関。歩いてしまえばなんて事はないんですが、頑張れば走れなくはない登りがだらだらと続いていきます。ロード区間をまるっきり歩くというのはプライドが許さない?

 

ここを走り切れればほんとうにカッコいいんですが、今年も歩きを混ぜ、なんとか称名エイドに到着。5分ほど滞在して、フルーツやそうめん、自分のドロップバッグから団子を食べます。ここまでくると体はさすがに疲れを感じ始めましたが、気持ちは前向きなまま。過去の大会ではガスで拝めなかった称名滝の姿に感動しながら、いざ八郎坂に挑みます。

 

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去年も感じた事ですが、八郎坂は上級者向けの難コースと呼ばれますが、私は「それほどかな?」と思っています。確かに下から見上げると、「あんなとこ登れるの?」に見えますが、いざ登ってみると意外と登りやすいですね。危険箇所もないですし、高度感も感じません。ただ、試走などをしてないと、「まだ終わらないの?」と少しウンザリする長さではあります。私は約50分で登りきりました。

 

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高原道路に出て、木道などを経由。弥陀ヶ原からは再度ロードを走り、室堂を目指します。ウォークの部の方をパスすることも増えてきました。そんな私もやっぱり走ったり歩いたり…。それでも後ろから抜かれる事はなかったし、前を行くランナーを抜く事はあったので、いいペースで進めていたようです。

 

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正面に立山、左手に大日連山、右手には薬師岳、そして振り向けば鍬崎山と富山平野。晴れ渡った夏空の下、ここを走ってる時間は至福の時でした。

もうここまで来たら、全部歩いてもいいんじゃないかな?とも感じましたが、やはりそこはアスリート⁈。自分の力を出し切らないと悔いが残ります。室堂エイドは昨年のゴール時より、10分オーバーで到着しました。

 

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もう雄山が目の前です。室堂エイドではほとんど立ち止まらずに通過しようとすると、エイドの方から「もう行っちゃうの?」との声が。「もう待ちきれなくって!早く行きたいんです」と答えると、「そうだよね!雄山が待ってるよ」とにこやかに送り出してくれました。

出場した過去二回はここがゴールでした。それはそれで仕方のない事なのですが、私が心から望んだのは山頂ゴール。今回こそ、その願いが叶うと思うと、室堂エイドを出た瞬間に胸に熱いものがこみ上げてきました。

雄山登頂まで、あと3キロです。

 

 

少し長くなったので、ここで一旦区切ります。