9山目のキラズ山はスギ花粉とカモシカがたくさんいたよ。
平地にはすっかり雪が消えてしまいましたが、富山の山にはまだまだたくさん雪が残ってます。
富山の百山挑戦。今回はスノーシューを履いて、富山市と岐阜県飛騨市にまたがる「キラズ山」に挑みます。この不思議な名前は、この山の木を切ると祟りがあるという「切らず」からきているようです。標高は1,188mで、ガイドブックだと決して難易度は高くないようですが、この時期は積雪のためかなり手前から歩くことになるため、手強そうな予感はしていました。
富山市の細入村小糸地区からいざ登山開始。国土地理院地図とスマホのGPSを駆使して、林道や尾根を歩き続けます。
標高350mに広がる雪原。正面にこれから目指すキラズ山が見えますが、まだまだ遠い…。
祟りを恐れるくらいだから、この山の木は切らずに残っていると思っていたのですが、山肌にはタテヤマスギがたくさん植林されていました。切りすぎた償いに植林したのかな…
この日一頭目のカモシカくん。相手を凝視する姿はどの子も一緒だね。
スタートから2時間近く歩いた地点で一休み。延々と続く林道と、水分を含んだ重たい雪に体力使います。まだ山頂は遠い。
標高1,000mを超えたあたりから、植林のタテヤマスギからブナ林に変化してきました。ブナ林はやっぱり癒される。
キラズ山は双耳峰。南の山が本峰ですが、積雪期だけ北峰も歩けます。今回は先にこちらのピークを踏破し少し休憩。本峰へのラストの急登に向け、体力を回復させます。
ピーク手前です。ラストの登りはスノーシューでは本当に苦労しました。
スタートから3時間半でようやくキラズ山の山頂へ。ガイドブックだと、ピークは笹に遮られ展望は望めないとありましたが、積雪期だとしっかり周囲の山々が望めました。
唐堀山や六谷山といった、周囲にある富山の百山が見えました。いつかはあの山々へも行かなければ…。
山頂でお昼ご飯を食べ、休憩の後下山です。ちなみにこの日は他の登山者や踏み跡は全く見ませんでした。地図とコンパス、GPSが大活躍。だいぶ地図読みも慣れてきたかな。
帰り道に二頭のカモシカくんに遭遇。この子らもやっぱりこっち見てるね。この後、もう一頭のカモシカ、そして亡骸まで見ちゃいました。ここまで一度にカモシカ見たのは初めてでした。
スタート近くの雪原まで戻ってきました。行きは雪も締まってましたが、戻る頃はだいぶ緩んできてました。
帰りは2時間ほどで降りてこれました。延々と続く林道が辛かったかな。私、スギ花粉アレルギーではないんですが、あれだけのタテヤマスギを見せられると、不思議と鼻がムズムズしてきました。
キラズ山、花粉症の方が春に登る際は要注意ですよ。