立春の白木峰アタック。名前の通り白かった…
富山の百山挑戦も7山目になります。
立春のこの日、今回の挑戦は地元の名峰白木峰です。実は白木峰はラストの100山目に取っておこうかとも思った特別な山なんですが、しかしそれではこの素晴らしい山に数年は登れないことになります。さすがにそれはあり得ないと思い、春の訪れとともにアタックしてきました。
しかし春とはいえそれは暦の上の話で、白木峰がそびえる大長谷地区は豪雪地帯。呆れるほどたっぷり雪がありました!
登山口に向かうダム湖のほとり。ダムの湖面にも雪が積もってます。
麓の大長谷温泉から登山開始です。ここまではちゃんと除雪してありました。
無雪期には何度も登った山なので、おおよそのルートや所要時間も想定できそう……そう考えて挑みましたが、雪山はやはり甘くなかったですね。踏み跡もこの日はほとんど無かったので、かなり体力を使わされました。
林道も登山道も雪で埋もれてます。地図見ながらなだらかな尾根を探し、そこから高度を上げていきました。
林道のカーブミラーが姿見に!
ラッセルしながら高度を上げるのは本当に疲れます。最短距離を進むんですが、頻繁に休憩するためペースが上がりません。
1,100mを超えたあたりでスキーの跡が出現。この跡を辿ると下山途中のバックカントリースキーヤーのパーティーに出会いました。この登山で出会った唯一の方でしたが、話を聞くと山頂までは行っていないとのこと。やはりこの時期に山頂まで登るのはよっぽどの物好きだけのようです。
「ようやく山頂が!」と思いましたが、実はまだ先があるんです。この辺りで「ひょっとして今日は山頂まで行けないかも…」とマイナス思考にもなりました。
今度こそ山頂が間近です。豪雪に加え風が強く吹くため、背の高い木がほとんど無くなります。
苦労の末、スタートから3時間半掛けてようやく山頂に到着しました。いままでの白木峰登山で一番疲れたし、最も時間かかりましたね。
そんな疲れ切った私を癒してくれたのが山頂からの景色です。360度の大パノラマで、北アルプスはもちろん、乗鞍や御嶽もクッキリ。中央アルプスも見えました。
それに山頂付近は真っ白な雪原が広がっていて、風で紋様が作られている様はまるで雪の砂漠のようでしたね。白木峰の名の由来は、ブナなどの白い木が多く茂っているからとのことですが、この雪原もその名にふさわしい姿でした。
帰りは来た道をそのまま下ります。正面には先月登った金剛堂山の凛々しい姿が!
帰りは1時間半ほどで降りてこれました。気を使う箇所もあったんですが、やはり登りよりは全然ラクですね〜。
下山後は大長谷温泉で汗を流し、地元の方々と団欒を楽しみました。聞いたところ、条件が整えば山頂からはなんと富士山も見えるんだとか。でもその方も長年行ってるけど見えた事無いって言ってたので、多少信憑性に欠ける気もしますがね…。
しかし、たとえどうであろうと白木峰はやっぱりいい山です。百山踏破の途中でも、私は頻繁に登りに来るでしょうね。