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まっちゃんの桜の木陰日記

自然豊かな富山を舞台にランニング、サイクリング、そしてカイロプラクティックを施すミドルエイジアスリートの日記

みんなが泣いたUTMF 2016

ランニング

9月23日(金)の山梨県河口湖町の天気は雨のち曇り。昼頃までは雨が降ったり止んだりだが、夕方からは雨も上がり晴れてくるだろうという予報でした。

 

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起床時にホテルの窓から外を覗くと、まさしく予報の通り。

 

しかし朝8時頃、コース上にあたる静岡県富士市富士宮市で大雨警報が発令され、これが解除されなければレースは中断、中止もあり得るとの発表がなされました。この時はまだ直に止むだろうから、この大雨が大会に重大な影響を及ぼすとは思いもよらなかったのです…

 

スタート会場には10時頃に到着。ここで、先月の立山マラニックで同じ部屋になったFさんと再会し、2人でスタートゲートで記念撮影。外国人ランナーも多く、国際大会である事を実感します。

 

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約1ヶ月ぶりの再会。2人とも初の100マイル挑戦です。

 

すると、スタート1時間前のお昼12時に1回目の発表が…

内容は「UTMFのスタート時刻を2時間繰り下げたうえ、もし大雨警報が解除されなければ、A3エイドの麓までのレースに短縮する」というもの。少し騒然となりながらも、スタート地点に並んでいたランナーたちは一旦引き上げます。私たちも受付テントの中で椅子に座り、ただスタート時刻の到来を待ちます。雨はこの間も降ったり止んだりを繰り返していました。

 

14時20分、再度スタート地点に並びます。そして14時30分開会式が始まりました。開会の挨拶はもちろん、実行委員長の鏑木さんです。

しかし、なんだか様子が違うかな?というのは第一声を聞いて感じました。そして、重大な発表がその鏑木さんの口から発せられます。

 

「UTMFはA3麓エイドまでの約47㎞レースに短縮。」

会場にどよめきと戸惑い、失望感が広がります。私も全身の力が抜けていくのを感じました。ようやくここまで辿り着いたのに、今回は100マイラーにはなれないのです。がっかり感は半端なかったですね。

鏑木さんが続けました。

「コース上が未だ大雨警報が解除されてないこと。たとえ解除されても天子山地などのトレイルの安全が確保できないうえ、環境面への影響も甚大になる。」といった内容です。それならば仕方ないのか…そう思ってたところでさらにこの言葉が、

「せっかく世界中から集まってもらったのに、富士山一周の旅ができないのは、トレイルランナーである自分にとっても断腸の思いです」

鏑木さんはこの言葉を涙ながらに話してくれました。

 

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この瞬間、私にも込み上げてくるものが…。そう、100マイルを達成できない悔しさは、我々ランナーの比ではないでしょう。トレイル界のレジェンド、鏑木さんの男泣き。これで全てのランナーが理解したんじゃないでしょうか。

 

この決断は、大会を10年20年と続けていくためのもの。事故や環境破壊は絶対あってはなりません。日本のトレイル界の発展のため、この決定を受け入れて、今回のゴールを目指そうと心を切り替えました。

 

さあ、いよいよスタートです。100マイルの旅にはならないけど、UTMFのスタートには違いありません。号砲とともに、一斉に飛び出しました。

 

 

レースの模様は次回に…