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まっちゃんの桜の木陰日記

自然豊かな富山を舞台にランニング、サイクリング、そしてカイロプラクティックを施すミドルエイジアスリートの日記

奥三河パワートレイルを振り返る③

②の続き…

このレース最大の試練。それは両脚の膝からももにかけての足攣りだ。鞍掛山への何度目かの登りの途中、突然両脚に痛みがはしり、膝が曲げられなくなった。この時点でまだ45㎞手前。軽いこむら返りのようなストレッチすればすぐに治るような症状ではなく、直感的にこれまで自分が経験したことのない攣りである事がすぐに分かった。登り傾斜の途中で発生したが、思わずバランスを崩し、数メートル転げ落ちそうになったくらいで、慌てて横の木に体ごと寄りかかった。

手でさすると前腿の筋肉が固くなり、プルプル痙攣してるのがよく分かる。木に寄りかかり、じっとしていても痛く、ゆっくりと膝を曲げて屈伸し、腿の筋肉を伸ばそうするとさらに痛みが出る。そしてしゃがむと今度は膝が自力で伸ばせず立てなくなりそうな感覚になる。
「こりゃヤバイ、まだ20㎞以上あるのに…。走るの諦めて、残り全部歩いたらどれくらいかかるんだろ?制限時間に間に合う?」と脳の中もすっかりネガティブ思考に支配されていた。2〜3分その場でストレッチを繰り返し、少し痛みがひいたので歩いてみる。ピキッとまた痛くなる。でも前に進めないほどじゃない。誤魔化しながらも、とりあえず前には進もうと思い、少しづつ歩を進めた。

でもこの時はさっきのハンガーノックと異なり、糖分補給直後だったため頭の中は意外に冷静だった。そして自分なりに原因を考えたところ、考えられる理由は2点あると思われた。
1つ目は、この日の起床から自分の水分補給はほとんど水のみであったこと。車酔いや胃腸のトラブルもあり、スポーツドリンク電解質成分などは摂取してなかった。そう、足攣り予防には電解質っていうじゃないか。しかも暑さを感じてなかったから、水分そのものの摂取も少なかったかもしれない。
2つ目はトレイルシーズン序盤ということもあり、自分自身が山用の脚が作れてなかったこと。平地で30㎞や50㎞を走れようとも、山岳トレイルはまた別物。冬の間富山じゃ登山はできないから(やる人もいるけど私はムリ)、今の時期に山を登るのは私の脚には相当ダメージだったんだと思う。去年の夏場、北アルプスに登った時の方が距離も斜度もキツかったけど、足攣りは一度もなかった。夏場だと脚も出来てたからだ。やっぱり日本海側の人間にとって、シーズン序盤はハンデになるのかもしれない。
あと、レース前半の下りを飛ばしすぎたのもあると思う。このあたりも、去年出てたり、試走を繰り返した人とはレースプランニングに差が出るんだろうと感じた。

さてトボトボと足を引きずりながら歩き始めると、だんだんと脚の痛みが和らぎ、次第に歩く速度も速くはなっていった。これなら諦めずに済む、まだ行けるぞ!と自らを鼓舞。そうこうしてるうちに遂に鞍掛山のピークに達した。ここから四谷エイドまでは下りの2㎞なので、これでなんとか次のエイドまで辿り着けると確信。この区間、随分とたくさんのランナーに抜かれちゃったけど、無事に第4エイドまで行けそうだ。
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この区間はキツくて写真を撮る余裕なし。唯一この辺りだけは気持ちに余裕が生まれ、見事な杉林だったので久々にスマホを手に取った。

大苦戦を強いられたが無事四谷千枚田エイドに到着。実に小松から3時間も掛かってしまった。この区間の失速がフィニッシュタイムに大きく影響したことは間違いない。まあ、非常に多くの時間を費やしてしまったが、それだけの教訓も得たと思い前向きに考えよう。四谷エイドではレッドブルをガブ飲みし、シシ汁やおにぎりをいただく。そして椅子に腰掛け、さっきの区間で攣ってしまった両脚の該当箇所を手で揉みほぐしてみた。ここの滞在時間は10分程だったろうか。予定外のトラブルには見舞われたが、完走には問題ない時間が残っている。1番の難所は越えたはずなので、ここからまた気持ちをリセットして走り出そうと誓い、四谷エイドをあとにした。


④に続く〜
(意外に長くなってしまった)