まっちゃんの桜の木陰日記

自然豊かな富山を舞台にランニング、サイクリング、そしてカイロプラクティックを施すミドルエイジアスリートの日記

2015年のレースを振り返る[後編]

先週の書いた、2015年の前編の続きです。

2015年 第五弾
8月30日立山登山マラニック(62㎞)
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故郷富山が誇る、知る人ぞ知る大会。
海抜0mの富山湾岸から標高3,003mの立山の雄山山頂を目指す、富山でしかできない大会だ。
この大会、厳密にはレースではなく、参加者やボランティア、大会関係者が一体となって富山の自然を再確認し、みんなで感動を味わおうというスタンスのもの。したがって、タイムは計測されて制限時間(11時間)もあるが、順位はつかない。私は今回が初出場になるが、過去17回も開催されている歴史ある大会なのだ。

朝4時に浜黒崎キャンプ場をスタート。富山湾の海水にタッチしてから、常願寺川沿いを上流へ駆けていく。残念ながこの日は雨。心配してた暑さの影響はなさそうだが、景色はほとんど楽しめない。参加者も多くはないので渋滞は全くなし。じきにまばらになる。
キロ6分を少し切るペースで進む予定だったが、ほぼこのペースを守ったまま30㎞手前辺りまで来ると、少しずつ足が重くなってきた。夏場はトレイルや登山がメインだったために、ロードに足が適応できていない感じだ。もうちょっとロード練習もしておくべきだったかな…。
芦峅寺辺りに来ると歩くことも多くなってきた。でもまだまだ元気!ペースはそんなに落ちてないぞ。

このコースで私が一番キツかったのが立山駅(38㎞)から称名エイド(46㎞)の区間だ。夏場の練習で事前に試走した時もしんどい区間だと実感していたが、本番ではさらにキツかった。私設エイドにお世話になりながら、歩きも入れつつなんとか前に進む。
称名エイドで補給を済ませるといざ八郎坂へ!覚悟して臨んだつもりだったが、いざ登り始めると意外にスタスタと登れる。その前のロード区間の方がよっぽどキツかったぞ。やはり登山用の脚になってたかな。
弘法からの木道は歩きがメインになったが、車道になったからの弥陀ヶ原、天狗平などはほぼ走れた。並走してた人はほとんどこの辺りは歩いてたので一気に差をつける。順位はつかないとはいえ、やっぱり気持ち良い。
天狗平辺りから雨と風が強くなってきて、体感温度が急激に下がっていくのが実感できた。視界も30mくらいだろうか。さすがに半袖シャツでは寒すぎるのでゴアテックスを装備。でも、、、手が冷たい。まさか8月に手がかじかむ思いをするなんて!高山はやっぱりナメたらあかんね。
この辺りで先にゴールした仲間から、今大会のゴールは室堂になったことを知らされる。悪天候のため山頂までは危険との判断だろう。もちろん残念だと感じたが、あの気象条件では「そりゃそうだろうな」と思った。
8時間7分で無事室堂にゴール。視界不良でいきなりゴールゲートが現れた印象だったが、こんな寒い中多くのボランティアの方々がお世話してくれたことに感動した。リピーターが多いってのも頷ける。
雄山山頂までだったらどれくらいのタイムだったろうか?という思いがないと言えば嘘になるが、この大会に関しては自然が相手だけに、決定はすんなりと受け入れることができた。おそらく私は翌年以降もマラニックにチャレンジするだろう。立山はどこにも逃げない。そしてこれからも変わらず富山平野を見下ろし続けるだろう。その頂を踏む機会は来年以降にとっておくのも良いかな。

2015年 第六弾
9月13日牛岳トレイルマラソン(16㎞)
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単独で参加。今回も雨で、これで3大会連続で雨中のレース。夏場のレースはことごとく雨に見舞われた格好だ。
新設された16㎞コースに参加。難易度は高くないコースなのでロードの延長みたいな感じで走れた。16位は過去最高順位。

2015年 番外編
10月18日あいの風リレーマラソン
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「TEAM桜」でフルマラソンの部に参加。職場の仲間を含めた7人でリレーして結果は3:02:50の部門18位。場所取りや弁当に準備など、ほぼ運動会と言ってもいい。でもこういったレクリエーション的な大会もたまにはいい。自分は4周、約8.4㎞を担当。天気良かったし、みんなも楽しんでくれたようで何よりでした。

2015年 ラスト
11月1日 富山マラソン2015(フルマラソン
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記念すべき第一回大会をTEAM桜4人で参加。
富山県民の底力を見た思いだ!」というのが第一印象。当日の天気までは誰も用意できないのだが、長年準備を掛けてこの日にこぎつけた関係者や、待ち焦がれた県民の思いに、天も応えてくれたのかなと思いたくなる天気だったし、雰囲気も充分盛り上げてくれた。
記録も伴えば良かったのだが、そんなことが気にならないくらい気持ちよく走れた42.195㎞だった。2016年の開催も昨年末に発表された。もっと歴史を積み重ねていって、日本を代表する市民大会になればいいなあ。

【総括】
2015年はランニングを通して、故郷富山の魅力を再発見した年だった。TOGA天空では季節感あふれる自然がごく身近に存在していることに気付かされ、立山マラニックでは、富山湾立山連峰を同時に体験するという日本はおろか海外でもそうはないだろうスケールの自然に触れ、富山マラソンでは県民のもてなしと情熱に感動した。ランニングを続けてきたからこそ、こんな体験ができた。
さあ、2016年はどんな発見があるだろう。